2年ぶりに家にだるまさんがおるのです。
神社の境内でだるまさんが積み上がっているのを見かけると、つい吸い寄せられてしまうワタクシですが、去年一昨年とアテにして行った先に市がなく、だるまさん不在の2年間を過ごしておりました。
でも、ジャジャン♪
初詣での神社で出会った子を連れ帰ってきました。
地元の工房で作っているもので、お顔はひとつひとつ手描きなんですと!
売り子のお嬢さんのお父さんとおじいちゃんが描いているそうで、これはおじいちゃんの作。
お父さん作のほうは、もっとヒゲもじゃでダンディでしたが、「こっちは90歳にもなるおじいちゃんが描いたんです」と聞いたら、なんかちょっと描いてる姿が目に浮かんで、急に愛おしくなってこの子を連れてきてしまいました(笑)
左右で眉やヒゲの不揃いなあたりが、妙に可愛い(*´ω`*)
右利きのひとが左に筆を抜くの、難しいんだよね~、判る判る(笑)
片目を入れて鎮座。
今年の暮れに右目を入れられるよう頑張らねば(・_・;)
年始から大きな災害や事故が立て続けに起こり、お正月どころではないひともたくさんいると思います。
私個人のことを考えても、正直、明日に希望なんて見えません。
でも、90歳のおじいちゃんが誰かのお家に福を運んでくれるよう一所懸命だるまを作り、それを寒い中露店で商ってくれるひとがいる。
私はこのだるまさんをお迎えして、少し気持ちが上向きました。
大きな幸せはなかなか手に入れられないけど、こういう小さな幸せをなるべく多く拾い集めれば、いつか自分の周りを小さな幸せ達が囲ってくれて、立ち上がる気力を分けてくれるかもしれない。
もちろん私は今、暖かい部屋の中で、お腹がすけば食べるものもあるから言えるのだろうけど。
今大変な想いをしているすべてのひとが、小さな幸せを見つけられますように。
そして小さな幸せを、ひとつでもいいから、私も生み出せるようになりたいと思ったのでした……。
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