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カテゴリー「文化・芸術」の記事

博物館探訪-深川江戸資料館

木場の方へ行く用事があったので、ついでに寄ってみました『江東区深川江戸資料館』。

江東区民の啓蒙と、地域コミュニティの交流・振興を目指す公益財団法人が運営しているらしく、展示室や併設される小劇場で演劇、落語などのイベントも頻繁に行われているようです。

 

資料館内部には江戸時代末期の深川佐賀町の町並みが再現され、本当にその界隈に迷い込んだようなタイムトリップ感を味わえますhappy01 

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↑細かいところまでつくり込んである。

 

……が。

これはー……利用の仕方によってだいぶ評価の分かれる施設かなぁ~sweat02

 

基本的に建物が並んでいるだけで、文字でも映像でもいっさいの解説はついていません。

その代わり、複数名のボランティアスタッフが常駐しているようなので、うまく捕まえられれば詳しい説明を聞くことが可能です。

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↑法被を着ているのがボランティアスタッフさん。

スタッフさんによるかもしれませんが、わりとフレンドリーに向こうから声をかけてきてくださるので、質問はしやすいと思います。

ただこれは、時間に余裕がないとできないですよね(^^;)

また、事前に申し込みをすれば解説者つきの見学も可能で、その場合にはどうやら建物内部に上がることもできるみたいです。

私が訪れた時にもお子さん連れのご家族(団体?)が、スタッフさんの監督下でお部屋の中に入り、実際に棚を開けたり道具に触れたりしていました。

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こういった体験学習は、効果的に楽しく学べるいい取り組みだと思います。

展示室内は照明や音響による時間変化も体感できる工夫がされているので、本当にその家で生活しているような臨場感も味わえます。

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なのですが、ぶらりと立ち寄っただけではまったく得るものがないと言うか……sweat01

いや、おもしろいんですよ?

非日常感を味わうだけなら充分ですし、緻密につくられた建物や小物の制作費や維持費を考えれば、400円という入館料も決して高くはないです。

でも学習施設として見た場合には、今のままでは満足感を得にくいかな~という印象coldsweats01

入館時に貰えるパンフレットに建物の簡単な説明があるにはあるのですが、写真を見てもお判りいただけるとおり内部が薄暗いので、老眼の進んだ人間にはこれ読むの結構ツライです(汗

ただ同じ事情で解説ボードを置いても邪魔くさいだけかな、という判断も判らないではないです。

でも例えば、

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↑竈の上にある煙り出し(天窓)。

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↑こちらはすぐ横の障子戸の上にある格子が煙り出しの役目をしているので、天窓がない。

……というのを、私はたぶんそうだろうとアタリをつけて調べましたが、本当は現地でそういう解説が欲しいですよね(^^;)

かと言って、そのためだけにボランティアさんを捜して質問するのも、正直なところ面倒くさいsweat02

一応、展示室の奥に映像資料の見られるエリアもあるのですが、1本1本が長いので、他にひとがいるとちょっと利用しづらいです。

この日もほかに見ている方がいらしたので、私はちょっと遠慮しました。

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なので希望としては、建物ごとにボタンで再生される動画や音声ガイドを設置するのが効果的なんじゃないかな~と思いますが、費用の問題等もあるでしょうねthink

ただもともと江戸の民俗などを勉強されていて、実際にどんな感じだったのかを見にくるという方には充分な情報量があると思いますし、これを契機に興味を持つ、という効果も勿論期待できるので、機会があったらぜひ訪れてみてくださいhappy01

 

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大通りに面した大店。

干鰯っちゅうのは文字通り干したイワシのことで、昔は畑に肥料として撒いていたそうです。

それをさらに茹でてギュッと固めたものが〆粕、その際に副産物として摂れるのが魚油なんだとか。

だから魚油は安く販売できた、と、ボランティアスタッフさんから説明していただきました(^^)

深川の辺りは水運もよく、河岸にはこのような店や蔵が多く並んでいたんですって。

 

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Dscf2323 ←猪牙舟言うらしい。

河岸には船宿も。

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ちなみに2軒ある船宿の1軒は、裏側からも見られます。

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このへんが立体展示の醍醐味happy02

建物と建物の間を通ったりとか。

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もはや迷路(笑

 

長屋。

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Dscf2363 Dscf2365 あっ、ネズミが……っ∑(=゚ω゚=;)

 

長屋の共用スペース。

ゴミ箱やトイレがある。

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『たれかけ無用』って……coldsweats01

時代劇で、洗濯シーンは見たことあってもトイレのシーンってなかなかないので実感なかったんですが、共用なんですもんね、キレイに使えってことですよね(汗

ちなみに壁の貼紙『月水早おとし』は堕胎薬のチラシだそうで、江戸の長屋にはわりと普通に貼ってあったそうです。

 

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共用スペースにはお稲荷さんもいる。

お稲荷さんは船着き場にもいました。

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昔は生活の中で普通に、こうした小祠に手を合わせていたんでしょうね。

神さまがとても身近な存在だったんだろうなぁ。

 

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火の見櫓とその内部。

Dscf2339 あ、犬が……Σ(;・∀・)

さっきのネズミもそうですが、この町、結構いろんな動物潜んでます。

Dscf2389 この仔猫の親は……catface

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写真は撮りませんでしたが仔犬もどこかにいるので、そんなのを探してみるのも楽しいかも??happy01

博物館探訪-東京国立近代美術館・工芸館

絵画を中心に扱っている近代美術館本館から歩くこと数分。

北の丸公園に隣接して建つ工芸館では、主に明治以降につくられた陶磁器、木工、染織などの工芸品を展示しています。

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私が訪れた時は、工芸館開館40周年記念特別展として『陶匠 辻清明の世界―明る寂びの美』が開催されていました。

辻(本当はしんにょうの点がひとつ)晴明さんは「明る寂び」というひとつの美意識を構築された方だそうで、東京都名誉都民でもあるのだとか。

「明る寂び」というのは、もともとは哲学者の山口諭助氏が日本美の『寂び』を「冷え寂び」「暗寂び」などに分類したもののひとつで、辻さんが「明る寂び」という言葉そのものに強い感銘を受けたことが始まりらしいです。

いわく、宿命を素直に受け入れ、自然と合一する静寂の境地でありながら華もあり、優美でのびやか。さらには夜明けの空に似た澄んだ気配すら感じられる、と。

ひとつの言葉からこれだけのインスピレーションを得られる感受性にも驚きですが、そこに「軽いユーモア」をプラスし、自分の作風としてひとつのカテゴリにまで昇華させるというのがまた凄いですねthink

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のびやかでユーモラス……うむ、確かに。

 

では暫し「明る寂び」をご堪能くだされ。

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↑展示室内に和室が!

ここ、趣きがあってよかったですhappy01

こういうお部屋でまったりしたいな~。

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ナゾの玉手箱。

何入ってるんだろう……。

 

Takebashi_074 信楽窯変蕪鉢

Takebashi_078 唐津皮鯨大盃

Takebashi_076 信楽自然釉釘掛花入

これ、とてもキレイshine

自然釉ってのは、窯の中で偶然灰がくっついてできたものを言うのだそうです。

(詳しくはこのへんのサイトを見てみてください(^^;)

そう考えると、宿命を素直に受け入れた奇跡の逸品なんですねheart04

 

Takebashi_080 信楽山羊角杯……使いづらそう……coldsweats01

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信楽窯変馬上杯

見る角度によってずいぶん趣が違う。

これが立体造形物の醍醐味ですよねheart02

展示物と展示物の間に充分なスペースがあると、正面からだけでなく斜めや側面も鑑賞できていいですね!

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これも本当は側面から見たかったのですが、隣の展示物が邪魔になって(汗)見られませんでした。残念think

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↑でもケースなしだとさすがに怖いsweat01

この部屋ではカメラやバッグを思わずたすき掛けしちゃいましたcoldsweats01

 

辻さんは古美術愛好家でもあったそうで、埴輪や土器などの愛蔵品(なのかな?)も展示されていました。

Takebashi_087 古墳時代の埴輪

Takebashi_091 桃山時代の香合

 

そんなワケで、結構見ごたえのある展示会でした。

開催は今月23日まで。

またしてもあまり日にちがないですね(汗

気になる方は、ぜひ!

 

工芸館、実は建物そのものが重要文化財です。

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明治43年に近衛師団司令部庁舎として、日本人技師の田村鎮氏が設計したそうです。

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内部も明治期の建築物ならではのレトロな趣きで、好きな者なら中にいるだけでもテンションupup(笑

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Takebashi_057_2 通風孔(?)まで美しいshine

 

……余談ですが、本館と工芸館の間に国立公文書館 があります。

私は公文書館の存在自体知らなかったのですが、ちょうど「日本とデンマーク―文書でたどる交流の歴史」なんて展示をやっていたので、通りがかりに少しだけ立ち寄りました。

明治期に日本を文明化させようと様々な努力をした日本人と、それに力を貸してくれた外国人の姿なども垣間見られて、結構興味深かったです。

今まで実はあまり明治政府が好きでなかった私ですが、ここのところ立て続けに近代史にまつわる展示などを見ていたせいもあってか、あのひと達はあのひと達なりに日本の未来をよくしようと頑張ったんだな、と、ちょっとしみじみさせられました(^^;)

こういう「偶然」から学ぶことって、案外多いんですよねconfident

博物館探訪-東京国立近代美術館

日本の五大国立美術館のひとつ、東京国立近代美術館

名前は知っていたけれども、そう言や行ったことがなかったので、11月3日の無料公開日を狙って訪ねてみました(^^)

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この美術館は『明治以降の日本美術の流れを見せる』をコンセプトにしているそうで、展示室の構成も年代別になっています。

添付されている解説ボードも、その絵の技法や作者の人物像のほか、描かれた時の時代背景、その絵が社会にどのように受け入れられたのかなど、わりと記述が詳しく、画家を目指す方や美術史の学習にも役立ちそうという印象。

展示数も多く、バラエティに富んでいるので、半日くらい飽きずにまったり見て回れますsnail

 

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カンディンスキー作『全体』

なんか顕微鏡を覗いているみたいhappy01

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ココシュカ作『アルマ・マーラーの肖像』、佐伯祐三作『パリ風景』。このへんは大正時代に描かれたもの。

エルンスト作『つかの間の静寂』は昭和中期頃の作品だそうです。

残念ながらワタクシ美術にはまったく明るくないので(汗)作品評は控えますね(^^;)

 

以下、個人的に気になった作品をいくつかご紹介↓

Takebashi_011 情報メモってくるの忘れた~sweat02

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高山辰雄作『穹』と杉山寧作『穹』。

同じタイトルのふたつの絵は、片や月を主役に鮮明に描き、もう一方は仄かな明かりで月の存在を匂わせる、という描き方において好対照である、と説明が付けられていました。

絵が発表された時にも、両者は同じ壁に並んで展示されていたのだとか。

……なのですが、今回の展示では離して飾られていました(^^;)

あれ、そこまで言うならふたつ並べておいてほしかったなthink

 

Takebashi_020 東山魁夷作『冬華』

Takebashi_009 アンドレ・ケルテス・ポートフォリオの一作。

 

Takebashi_012 藤田嗣治作『サイパン島同胞臣節を全うす』

Takebashi_014 同『動物宴』

同じ作家の絵ですが、タッチや画風が全然違いますね。

サイパン島の方は画面の中に切腹をする兵士や海に身を投げる女性、すでに死んでいると思われる子供の姿などが描き込まれ、見るからに暗澹たる作品になっています。

動物宴の方は一見ファンシーなのですが、実は壁に貼られている女性の絵と卓上のごちそうが対応しているのではないか、という解説もあり……じわりと怖い絵になっています(^^;)

私のような美術鑑賞リテラシーの低い人間には、こういった着眼点の示唆があるのはありがたいですね!

 

Takebashi_026 徳岡神泉作『蕭条』

Takebashi_031 近藤弘明作『無限』

もうこのあたりは、写真では良さが絶対伝わらないのでぜひ実物を見にいってほしいのですがsad

日本画って色彩や筆使いが淡いから、というのもあるのですが、例えば……

Takebashi_023 中村大三郎作『三井寺』

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正面から見た時と、向かって左側に若干寄って見た時とで、訴えかけてくるものがまるで違う。

Takebashi_029 菱田春草作『松に月』

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これは近づいて見るよりも引いて見る方が、和室の窓外に月を眺めるような心持ちになれて、より風情豊かに感じられます。

画面いっぱいに何かを描き込むのではなく、スペースを残した構図で場面をつくる日本画ならではの仕掛けなのかもしれませんが、自分が気持ちいい立ち位置を模索しながら鑑賞するのもまた楽しいひとときですよhappy01

 

Takebashi_037 東山魁夷作『映象』

Takebashi_041 同『道』

この美術館のもうひとつの特徴として、作品に対する作者自身の言葉が度々紹介されている、ということがあげられるかと思います。

『道』についても、「遠くの丘の上の空をすこし明るくして、遠くの道がやや右上りに画面の外に消えていくようにすることによって、これから歩もうとする道という感じが強くなった」という作者の言が解説ボードに載せられていました。

それを受け、「『道』には、戦後の日本の再出発への希望が託されているのです。」と解説を締め括っているのですが……ここまで書いちゃうと少々過剰かな、という気もします。

ほかでもあったのですが、絵の描かれた背景(時代や作家の心理状態)を説明した後に、(その視点で見ると)この絵は作者の狂気を描いたものだ的に、その絵を見て「どう感じるべきか」を解説で断定してしまうのは、鑑賞者の自由な感性を阻害しかねないのではないかと(^^;)

先述した『動物宴』のように、このオブジェクトにはこういう意味がある(かもしれない)という鑑賞のヒントを与えるのは大変効果的でしょうが、「情報」と「解説者の感想(見解)」は別物なので、鑑賞者が自分で感じて考える余地を奪ってしまうのは、学習施設としてはいかがなものかと思います。

作家の意図を説明するのも、場合によりけりですが、個人的には、作品からそれが読み取れなければ失敗なんじゃね?と思ったりするので(汗)良し悪しかな、と。

本の後書きで一所懸命自分が書こうとしたものの説明をする作家さんってたまにいますが、いやそれ本編で判るように書けよって(^^;)

しばしば美術館の解説不足にモンクを言っていた私ですが、あんまり説明しすぎるのもよくないんだな、と今回痛感しました(笑

 

いつもモンクを言っていること、で思い出しましたが、今回もパンフレット勧められなかったんだよなー。

なに? 最近の博物館ってパンフレットつくらない主義??

それとも無料公開日だから置いてない、とかなんですかね?

もう慣れてきたのでいいんですが、無料公開日って一見さんも結構来ると思うんですよね。

しかも見るのは常設展。

そしてどの博物館も手持ちの資料のすべてを常に公開しているわけではないので、その日自分が見かけなかった資料がパンフレットに載っていることもあるわけですよ。

そうしたら、そのうちの何人かは「あ、この館こんなの持ってやがる。くそ、また見にいくか」ってな具合に再来館してくれるかもしれないじゃないですか。

一見さんをリピーターにできる方法を、もう少し貪欲に瀬踏みしてもいいんじゃないかなと思ったりするのですが、余計なお世話でしょうかねcoldsweats01

 

私が訪れた時は『彫刻を作る/見る/聞く』という企画展もやっていました。

いろんな立体造形物があっておもしろかったです(^^)

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↑こんなのとか。

『Golem』シリーズのひとつだそうです。なんかカワイイheart01

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これは『森の死』とかいうオブジェ。

これもなー、写真ではたぶん良さが伝わらないんですが、現物の前に立つとなんとも言えない感慨深さを覚える作品でした。

この企画展はもう終わっちゃってるみたいです(紹介遅くてすみません……)。

 

そんなこんなで、3時間くらいがあっという間の見学でした。

私は今回時間が合わなくて利用しなかったのですが、こちらの館では毎日14~15時にボランティアスタッフによるガイドツアーがあるようなので、興味のある方はそれに合わせて行ってみるのもいいかもしれませんねhappy01

博物館探訪-国立西洋美術館・アルチンボルド展

またしてもタダ券を手に入れたので、行ってまいりました。

国立西洋美術館『アルチンボルド展』。

 

この日は平日で、しかも雨降りという悪天候にも関わらず、チケット売り場に列ができるほどの盛況ぶり。

先日皇族のどなたかが訪れたなんてニュースもあったしね~。

てな具合で、私自身は正直それほど期待していなかったのですが……すみません、おもしろかったです!coldsweats01

実はワタクシ絵画については、好き嫌いは言えても良し悪しは語れない審美眼のなさなのですが(汗)なんか難しいことを抜きで見ても充分楽しい作品群だったのではないかと思います。

だってひとの顔を描くのに魚やら野菜やらがてんこ盛りになってんですよ?

嵌め絵か寄木細工かってなくらいぴっちりと、イイ感じにひっついてんですよ!?

しかも、帽子代わりのかぼちゃの上にかたつむり乗ってたり、びっしり寄り集まった鳥群の中に一羽だけ魚咥えてるやつが混ざってたり、トナカイの向こうに潜んだクマだかヒョウだかが顔半分だけ覗かせてこっちをじっと見てるとか、なにこのささやかなサービス(?)happy02

私、ピカソは好きになれないけど、このひとの絵はなんかイケる!(笑

もちろん造詣の深い方は、寓意を読み解くなど難しいことを考えながら見ればより楽しめるかとgood

 

アルチンボルドはルネサンスの終わり頃(マニエリスム期とか言うのか?)に活躍した宮廷画家だそうで、その作品はルーブル美術館でモナ・リザに次ぐ人気なのだとか。

自分の仕えている相手の肖像画、あんなにしちゃって怒られなかったんかいな、とひとごとながら心配になったりしたものですが、当事者達にも案外大ウケだったそうです。

当時の肖像画はお見合い写真代わりにもなっていたと聞きましたが、いいのか!?(逆にいいのか?笑)

どうやらポイントは、展示室内の解説ボードにも度々出てくる『クンストカンマー』。

『驚異の部屋』と訳されるこの部屋は、大航海時代を経て古今東西から集められた珍品奇品が飾られた、博物館の前身にもなったと言われるもの。

アルチンボルドが肖像画で描いたナスやトウモロコシといった野菜も、外国から入ってきたばかりの珍しい品で、当時は皇帝のクンストカンマーでしか見られないものだったんですね。

世界のすべてを手に入れたい皇帝にしてみれば、そういった素材で自分の肖像画を描かれることは、逆に誇らしかったのかも。

まあ、なんとな~く私はそこに画家の皮肉を見てしまったりもするのですが(^^;)

ただアルチンボルドさん自身が、皇帝の傍近くに仕えていなければ見ることの叶わなかったそれらの品々をじっくり観察し、描きたくて描きたくてしようがなかった!というのは画面からひしひし伝わってきます(笑

ともかくひとつひとつのオブジェクトがとても細密。

後に百科事典の挿画にも使われたという話でしたが、羊の毛の一本一本までもが細かく描き込まれていて、本当にふっさふさ!

『大公皇女』の肖像画(これは普通の肖像画)なんて、帽子がとても立体的で、手で掴めそうでした。

確かなデッサン力で趣き深く描かれたそれぞれのオブジェクトは、それひとつでも立派な絵画。

静物画が本格的に描かれるのは1600年前後からだそうですが、その先駆けとしても影響を及ぼしたのではないかと言われる所以は、そういう点からなんでしょうかね。

 

そしてその画力もさることながら、アルチンボルドさんの凄いところは、たぶんセンスshine

なにより「すげーっ!」と思ったのは、目の描き方。

彼に影響されて描かれたとして展示されていた他の画家の人物画を見ると、オブジェクト同士が緻密に詰められてなかったり、目の部分にムリがあるのが散見されたのですが、例えばアルチンボルドさんの『大気』では、鳥に咥えられた魚が実は人間の『目』を表現しているんですね。

そこにあっても違和感のないアイテムをそっと混ぜ込んで、全体のバランスを取る。

これはもうセンスとしか言いようがないですよねcoldsweats01

 

自分の顔をアルチンボルドさんに描いてもらったらどうなるか?

それを体験できるコーナーが、展示場に入ってすぐのところに設けられています。

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撮影時間中は静止画を表示してくれるので、画面の横に本人が立って記念撮影することも可能です。

↓こんな静止画がしばらくの間表示されます。

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Dscf1962 ←ひとによって使われる野菜が違うらしい。

ここでしか体験できないものだと思いますので、ぜひお試しくださいhappy01

 

とゆーことで作品についてはこのへんにして、一応展示評価の方もいくつか。

展示物の解説フリップを見ると、度々『〇〇に帰属』『〇〇にもとづく』という説明文があるのですが、『帰属』は「おそらく〇〇さんが描いたものと推定」、『もとづく』は「〇〇さんの作品を誰かが模写したもの」という意味だそうです。

これ、常設展の方でもいくつか見かけたのですが、美術品鑑賞では一般的に使われている表現なんでしょうかね?

まったく門外漢の私には意味が判らなくて「なんじゃらほい?」だったので、蛇足に思えても一言どこかに注意書きが欲しかったな、と思いました。

今回デッサン画などの絵画として完成していない作品も多かったせいか、結構『帰属』『もとづく』が多用されていて、相当気になりました(^^;)

また、『ハプスブルク宮廷』というテーマの部屋で、不意に鉢などの造形物が展示されているコーナーがあるのですが、その意図についての説明がないので、どういう繋がりでここに展示されているのか少々判りづらかったです。

おそらく、この時代にはこういうものが創られました(もしくは好まれました)という資料なのでしょうが……think

ただ作品自体は非常に美しく、見どころ満載です!

水晶製の平皿などは、脚部にまで細かな彫刻が施され、光が透過して床に投影された模様が本当に美しかったですshine

血玉石を使った『ネプトゥヌスをともなう巻貝形の鉢』も、私は血玉石の実物を初めて見たのですが、まるで塗料を塗ったみたいな深いモスグリーンにビックリ。

血玉石って確か、十字架に架けられたキリストの血を受けた石と言われているものだと思うのですが、よく見るとところどころに小さな赤い斑点も見られましたhappy02

『大きな貝形の鉢』も、ハーピー(たぶん)の調金や、地球(?)を足蹴にしている鳥などが意匠されていておもしろかったです。

たぶん何かの寓意があるのかな?

こういうのも解説があるといいのにな~despair

他の部屋に展示されていたブロンズ製品でも、蝶番があるので小物入れなのではないかと思われるものや、トカゲの1匹がもう1匹の尾を噛んでいるものなど、なぜそんなものが創られたのか、どう使用されていたのかなどの解説が欲しいな、というものがありました。

ただ、こと美術館の説明不足については度々指摘してきましたが、もしかしたらそこが博物館とは似て非なるものなのかな、とも最近考え始め(^^;)

博物館の役割が「知識へのこと問い」だとすれば、美術館のそれは「感性へのこと問い」。

また、ピクトグラムが言語を超えた伝達や相互理解を目的としていることを考え合わせれば、美術館のあり方はこれでいいのかもしれないですねsweat01

 

ところで、今回の展示会の目玉になっているのは、『四季』と『四大元素』と名づけられた連作8枚の絵。

このふたつのシリーズは、例えば『春』と『大気』、『冬』と『水』が互いに関連したかたちで創作されています。

ので、展示も関連するふたつを並べてあったのですが、次の部屋にも同じ並びで拡大パネルが展示されていました。

……だったら、実物は春夏秋冬で並べてほしかったかなcoldsweats01

季節ごとにどう描き分けているのかとか、火と水の対比とかも見たかったです。

同じ比較を2度もする必要ないじゃん?と私は思ってしまったのですがsweat01

ただ、拡大パネルの展示は非常によかったと思います。

絵が細かいので、拡大してみて初めて判るオブジェクトなどもありましたし。

今回、あちこちで見学者同士がぶつかっているシーンに遭遇したのですが、絵の細かいところまで見ようと近づいて、気が済んで離れる時にぶつかっちゃうっていうのがあるようだったので、目玉の2シリーズだけでも拡大パネル化したのは親切だったと思います。

もっとも、ひと同士がぶつかってしまう要因はもうひとつあって、部屋の角に展示した絵に対し直角になったすぐの壁に、次の絵の解説ボードのついている場所が結構ありました。

今回、絵に近づいて見ているひとが多かったので、一歩さがって離れる際に、次の解説ボードを読んでいるひとの肩にぶつかっちゃうんですよね(汗

絵の逆側の壁にスペースがあったので、解説ボードの掲示場所を替えればいいのにな、と思いました。

 

そして1点、ものすごーく気になったのが……ここもパンフレットを勧められなかったんですよねdown

と言うより、パンフレット自体がなかったんじゃないかと。

私はチケットと一緒に広告用(?)のパンフレットを貰ったのですが、この程度のものでいいので、やっぱりパンフレットは置いてほしいな、と思います。

パンフレットって、見学時の手引きというだけでなく、帰宅してからさらに知識を収集するための手がかりだったり、何より思い出になるものだと思うんですね。

まあ思い出が欲しけりゃ、ショップで展示会のカタログ買えやってことなのかもしれませんが! 富裕層しか学問できないという風潮に抵抗したい私としては、逆にペラパンフくらい置けやannoyって感じですcoldsweats01

ましてや広告用のパンフレットをつくって展示会用のパンフレットをつくらなかったのだとしたら、高い観覧料金払って見てくれている来館者をたいせつにしてないのかなと感じてしまいます。

いろいろ大人の事情もあるのかもしれませんが、再考していただきたいなと思いました。

 

そんな感じで、思うところはそこそこありましたが、全体的にはおもしろい展示会になっていたと思います。

9/24(日)が展示の最終日なので、もうあまり日もありませんが(汗)気になっている方は、ぜひ足を運ばれてみてはいかがでしょうか?

博物館探訪-澤乃井 櫛かんざし美術館

以前から一度行ってみたいと思いつつ、その為だけに行くにはちと場所が遠いな、と躊躇していた『櫛かんざし美術館』。

先日、この美術館の運営母体であるらしい澤乃井園を訪れる用事ができたので、念願叶って行ってきました(^^)

 

櫛かんざし美術館には、江戸時代から昭和に作られた櫛と簪を中心に、矢立や筥迫(はこせこ)などの美術工芸品が展示されています。

コレクション数は約4,000点、その内の400点が、季節ごとの展示替えを行ないながら常設展示されているそうです。

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残念ながら展示室内は撮影禁止になっていたので、収蔵品についてはざっとご紹介するに留めますが、これだけの数の簪を一度に見られる施設は珍しいと思います。

また、要所要所に結髪のかつらが置かれていて、実際に簪や笄が挿し込まれているのも判りやすくてよかったです。

 

第1展示室には、主に江戸時代の作品が並べられています。

古い時代の簪はそうでもないのですが、江戸時代中頃から簪の先に耳かきのついたデザインが横行し始めます。

これ、実は江戸時代に度々発令された「奢侈禁止令」に対応したものなのだとか。

装飾品ではなく実用品である、と言うためだったらしい(^^;)

でもその後だんだん耳かき部分が巨大化していったりもして、いやこれ、耳穴どんだけデカいんだよ!?って感じになるので、結局は装飾品に戻っていくのがまたおもしろいですね(笑

笄も、最初は頭を掻いたり髪筋を整えるためのものだったのが、しだいに装飾性を備えていったのだそうです。

私は笄と言うと日本刀にくっついているものの方が馴染みが深かったので、先が細くなっていない棒状の笄はちょっとびっくり。

そういや時代劇で花魁とかがいっぱい挿してますね、これ。

挿すというよりは、髪を巻きつけて結い上げるのに使っていたみたいです。

そういう意味でも、元は実用品だったものが装飾性を帯びていく。

人間の美意識とか、考えると深いですね……。

同じ部屋に展示されていた矢立なども、まさにそうした逸品でしたconfident

 

地下にある第2展示室には、明治以降作のものが中心に展示されています。

その時代時代によって、技術も勿論ですが、価値観や審美眼も変化があるのだな、ということが判ります。

制作時代順に櫛を並べてあるところがあったのですが、これなどは各時代の特徴を比べることができて、大変興味深かったです。

やはりいろんな技術や美意識の発展があった江戸期の作品は、螺鈿や細かい彫刻がなされた芸術性の高いものが多かったです。

幕末になると作りが雑に(^^;)

まあ世の中が動乱してるから、しかたないっちゃしかたないですかね。

明治時代の櫛は幾何学的な図案で洗練されていますが、個人的には面白みに欠けるかなthink

大正時代になると、まさに「大正浪漫!」と呼ぶのが相応しい、レトロな美しさshine

櫛や簪に真珠や宝石を使いだすのは、大正時代からだそうです。

 

ひとつ印象に残ったのは、花柳界の芸者さんが正月の七草頃まで挿すという稲穂の簪!

前年の秋に収穫された稲で作るらしいのですが、根元に鳩の飾りがついていて、願いが叶うと目を入れるという習わしがあるんだそうです。

だるまじゃないところが艶っぽくていいですねheart02

 

第3展示室には、筥迫や日本人形が飾られていました。

私、この筥迫が結構好きでhappy02

いわゆる小物入れらしいですのが、挿さっているびらびら簪が大好きでhappy02happy02

鎖でチャームがちゃらちゃら下がっているところがたまらんのですよ!

ちなみにびらびら簪、『歩揺簪』と書くそうです。

めっちゃ当て字だなと思って調べてみたら、古代中国の髪飾り(釵子?)に玉とかをぶら下げたものを『歩揺(ほよう)』と呼ぶんだとか。

って、人形劇三国志で見たアレのことか!?

その他、大正時代に流行った髷の見当たらない結髪かつらも展示されていたのですが……名前が『行方不明』というのが私的にはツボでした(笑

 

などなど、ご紹介しきれませんが、他にも紅板という携帯用化粧品セットや、ガラス製の櫛や簪など珍しい資料もたくさんありました。

ただ、若干解説不足な感は否めません。

例えば、第2展示室にあった「あせしらず」と書かれた看板?などは、おそらくうちわの商品ポスターなのではないかと思われますが、特に詳しい解説がついておらず、どこから持ってきたものなのか、なんの意図でここに展示したのかなど、少々判りづらいままになってしまっていたのが残念でした。

また、特に細かな細工の施された資料には拡大鏡をつけて展示する、などの工夫もあると、より充実してよかったのではないかと思います。

少なくとも、第3展示室を出たところにあるラウンジで見られる映像資料は、本来なら最初に見せてから実物資料を見学させた方が学習効果は高いんじゃないかな、と感じました。

とはいえ、美しいものを見て楽しむ!という欲求は充分に果たせる空間になっていますので、ご興味のある方はぜひ訪れてみてくださいhappy01

 

この美術館は、ホールからの景観やお庭も見どころのひとつです。

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↑正面玄関ホールから多摩川を臨めます。

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↑お庭の散策では、お花を観賞することもhappy01

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↑こんな石仏とも出会えますよ(笑

博物館探訪-GAS MUSEUM その2

東京ガスが運営する『GAS MUSEUM』。

前回の『ガス灯館』に引き続き、『くらし館』についてもご紹介しますねhappy01

 

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『くらし館』は、東京ガス千住工場計量器室(明治45年建築)を移設復元した建物。

「ガスと暮らし」というテーマで、主に明治以降の家庭用ガス機器を展示しています。

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↑イギリス製のサロンストーブ。

普通のストーブと何か違うのかと思ったら、なんと暖炉の中に入れて使うものなんだそうな。

なるほどガスを使えば、寒い中薪を室外の物置から持ってくる手間が省けますものね!

炎の勢いも、もしかしたらガスの方が安定的なのかな?

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↑照明と七輪が一体になっている。1台2役flair

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左は英国フレッチャラッセル社製のガスレンジ。

右は昭和25年日本製のガスレンジ。

こういうのなー、できれば扉を半分開けた状態で展示してもらえると嬉しいんだけどなーcoldsweats01

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↑パン焼き器とコーヒーメーカー。

朝食の西洋化には欠かせない調理器具だったらしい。

食パンが同時に4枚焼けるというところも、当時主流の両親+子供2人という家族構成を反映しているんでしょうね。

41 ←当時の居間を再現したミニチュア模型。

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↑展示室の隅に机と椅子が並んだキッズコーナー(?)があって、塗り絵やジグソーパズルを楽しめるようになっているのですが、その中にありました。

こういう展示と関連した題材で遊べる工夫が好印象happy01

 

2階は歴代ガス製造法の説明資料が主な展示物になっています。

石炭からガスを精製。↓

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石炭を高温で蒸し焼きしてガスを精製し、炉の中に残ったコークスは製鉄などに利用されたんだとか。

そのコークスを運ぶ『コークガイド』なるものの実物が、ガス灯館とくらし館の間に野外展示されていました。

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……実は私は『くらし館』に入る前にコークガイドを見てしまったので、正直「これナニ??」という感じでした(^^;)

くらし館の2階にあがって初めて、「ああ、外にあったアレがコレか!?」みたいな(笑

このへんも、それぞれの解説ボードに一言、連係を案内する文言があるとよかったなぁ、と思います。

石油からガスを精製。↓

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油ガス発生装置と言うらしい。

やはり高温で原油を熱分解することでガスを発生させるそうです。

石炭ガス発生装置よりも設備費が安価だったけども、精製工程は大変複雑だったとか。

1970年代後半からは、より環境に優しい天然ガスが使用されるようになったそうですが、日本では採取されないので、オーストラリアやマレーシアからの輸入に頼らざるを得ないようです。

52 ←こんなので運ばれてくる。

そういう点でもメタンハイドレートの実用化には期待したいところなのですが、いろいろ難しいんでしょうかね(^^;)

 

ところで、2階で私が一番気になったのは『ガスオルガン』なるもの。

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1876年にフランスで作られたものを復元したのだそうで、運がいいと実際の演奏を聴くこともできるのかな?

私が行った時は触っちゃいかんことになっていたので、隣にある映像資料で我慢~bearing

 

そんなワケで、さほど展示資料数が多い施設ではないのですが、1日たっぷり楽しめましたhappy01

こういう衒いのない博物館、やっぱいいなぁ~heart04

建物自体が美しいのもポイント高いですheart04heart04

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お庭にも国内外で使用されていたガス灯の実物や複製が立ち並び、趣きのある風景になっています。

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暗くなると点灯されるので、落日の早い秋冬に行くとまたいいかもしれませんねhappy01

興味を持たれた方は、一度足を運んでみてはいかがでしょうか?

62 お花も綺麗shine

博物館探訪-GAS MUSEUM(ガス ミュージアム)

東京各地が気温37度という酷暑に見舞われる中、小平市にある『GAS MUSEUM』に行ってきました。

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その名のとおり、東京ガスが運営している博物館です。

ガス灯の歴史や仕組みを扱った『ガス灯館』と、ガスがストーブや調理器具などに転用されてからの資料を展示した『くらし館』のふたつに分かれています。

無料の施設ですが、一応入館前に受け付けが必要。

そこでパンフレットと見学順路の書かれたマップをいただき、いざ出陣!(笑

 

まずは『ガス灯館』へ。

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明治42年に建てられた東京ガス本郷出張所を復元したという建物は、外観も内装も美しいです。

入ってすぐの部屋で、見学のための案内ビデオを観られるようになっています。

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数分程度のビデオを見ながら、ちょっとクールダウン(^^;)

いやもう、なんてったって外は37度ですからsweat01

生き返る~~~っ!

……という具合に、見学前に一息吐けるいいシステムになっていました(笑

 

ガスと言うと天然ガスしか私はイメージがなかったのですが、実は最初のガスは石炭を蒸し焼きにして製造していたのだそうです。

石炭からガスが採れることを最初に発見したベルギーのヘルモントさんは、当初その奇妙な気体(ガス)を「ワイルド・スピリット」と呼んでいたのだそうな。

ワイルド・スピリット……なんか無駄にかっこいいんですけど!happy02

日本でも幕末頃には石炭ガスの採集がおこなわれ、明治4年には大阪造幣局にガス灯が灯されたのだとか。

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18 ←これを展示している辺りに東京ガスの矜持が窺える(笑

 

『ガス灯館』では日に3~4回ほど、実際にガス灯に火を入れる実演展示をしてくれています。

初期のガス灯は裸火でした……という解説と共に実物資料を見ても、ちょっとピンとこなかったのですが、実演展示を見てやっと「まんまガスコンロやん!?」と理解できました(^^;)

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↑奥から灯明(油)、蠟燭、ガス灯、ガスマントルと並んでいて、明るさを比較できる。

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↑灯明。中央にある「掻き立て」と呼ばれる陶器で灯芯を押したり引いたりして、明るさを調整するらしいです。

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↑花ガス。今で言うネオンのようなものらしい。

これなんか本当にガスコンロを立てて置いたような感じで、こんなのが街のあちこちにあったら気温上がっちゃうんじゃないのか!?coldsweats02

そもそも危ない気が……。

一説には、関東大震災でガスや石油ランプから火災が多く発生したために、以降は安全性の高い電灯が主流になったという話も。

これ見ると頷けます(^^;)

 

05 07_2 08  ←ガスライトギャラリー。

06 マントル式の卓上スタンド。国産。

09 鹿鳴館で使用されていたガス灯。

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↑左がパリのガス灯、右がロンドンのガス灯。

共に19世紀中頃のものですが、パリのものの方がデコラティブshine

お国柄でしょうかね?

ロンドンはやっぱり雨が多いから、上に水が溜まらないデザインになってるのかしら(笑

10 ……展示資料の後ろに解説ボードを置くというのはいかがなものか……見えんちゅうねんgawk

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↑2階へ上がる階段の天井につけられたシャンデリア。

英国製の分銅伸縮ランプ?? 確かになんか錘みたいなものがくっついてますね。

13 部屋の片隅にもガス灯。まぁ、中は電球かもsweat01

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昔はガス灯の点灯消灯を仕事にしているひともいたそうです。

『くらし館』の方に、点消方がお仕事をしているジオラマがありました。

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いろんな照明器具を並べてあるコーナー↓

19 ひで灯蓋。

20 波模様蔵行燈。

21 石油ランプ。

 

また、10月9日(月・祝)まで、2階の企画展示室で『ガス燈』展が開かれています。

美しいシェードがつけられたガスランプを見ることができますよhappy01

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2枚目の写真は藤原式一出腕ガスランプ。アームの部分が衣紋掛けみたいな和風デザインになっているのが特徴。

京都御所に設置されていたものだとか。

3枚目の写真のランプは、アームについた草花の飾りが上下逆さになっていたり、コックやツマミの位置から見ても、元は裸火用のガス灯だったのではないかと説明されていました。

26 27 シェードの色がとても綺麗heart04

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↑19世紀フランスの教会で使われていたガスランプ。

火口の数が25もあるそうな。

ああ、これ、実際に点灯されているところを見てみたいなぁ~confident

 

この他にも美しいシェードランプがたくさん展示されていました!

写真は撮り損ねたのですが、1点「吊下式笠付下向ガスランプ」という、シェードの上に陶製(?)の笠がついたランプがあったのですが……。

説明を読むと、ガスの燃焼熱が直接天井に伝わらないよう、笠の上側は青、内側は白くなっているとあるのですが、下から見上げるかたちでの見学しかできないので笠上面の青色を確認することはできませんでした。

こういうの、説明文に書いてあれば見たくなるのが人情なので、笠の上に鏡を設置するとかして青色の上部も見られる工夫があればよりよかったな、と思いました。

まあでも、美しいランプがいっぱいで、なんだかんだ結構がっつり楽しんだので満足です!happy01

普段はこのスペースでは錦絵展示がおこなわれているようです。

そちらにご興味ある方は、展示スケジュールを確認してから行ってみてくださいね。

 

長くなってしまったので『くらし館』については、次回のリポートで!

博物館探訪-日本科学未来館

家にいても暑いだけなので、この際博物館に逃げ込むことにしました(笑

向かったのは『日本科学未来館』。

元宇宙飛行士の毛利衛さんが館長を務める、有名な科学館ですね。

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前から一度行きたいと思っていたのですが、家からだとちょっとした旅になってしまうので(汗)今まで果たせずにいました。

折りしも7月9日は開館記念日で無料公開!

これは行くしかない!と思いたったのですが……一言で言えば「がっかり」。

まあ、事前のHP予習でだいぶワクワクしてしまい、期待値が大きすぎちゃったのかもしれませんcoldsweats01

いや、面白かったですよ?

面白いんだけど、もはやこれ、ただのゲーセン??という印象で……(汗

 

中でも一番がっかりしたのは『未来逆算思考』という体験型展示。

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未来に残したい世界の姿として、「豊かな自然」とか「テクノロジー」とか「文化芸術」などといった「理想の未来像」をひとつ選んで、現在から未来の時間軸を模した立体型の大型ディスプレイに自分の手駒を載せて、降りかかる障害を回避しつつゴールまで辿り着かせる……といった内容。

「欲望」「無知」と名づけられた障害物に触れるとポイントが減っていき、ゼロになるとゲームオーバーです。

……って、これ、コンセプト自体は、理想の未来を実現するために今何をすべきなのか考えるって大変高邁ですが、 やってみたらただのインベーダーゲームかよ??っていう(^^;)

あらかじめ手元の機械で手駒の進行ルートを設定するので、障害物の落下パターンを考慮し先読みしてルートを決めるという点では、逆算予想とかの科学的思考能力育成に役立つのかもしれませんが、いかんせんディスプレイが立体的なので障害物の落下パターンが見えないんですよsweat02

なので必然的にテキトーにルートを設定して、途中でゲームオーバーしちゃったら「あ~あ」って感じ。

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しかも展示装置の説明不足もあって、実はゲームオーバーしてもしなくても隣接する小型モニターに個人宛てのメッセージが届いて、最初に選んだ「理想の未来」実現のための問題提起や有識者からのアドバイスみたいなものを貰えるのですが、多くの方がそれに気づかず去っていってしまっていました。

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別の展示で、ある問題について議論する2人のどちらに賛成するかをタッチパネルで選ばせ、統計を取っているものがありましたが、同様に、自分が選んだ「理想の未来像」に関する設問に答えさせ、その回答しだいで実現のパーセンテージを割り出す、とかだったら面白かったのになーと思います。

 

この「テーマと展示内容にずれがある」という点については、別のところでも散見されました。

今回私が最も楽しみにしていたのが『アナグラのうた』と題された体験展示。

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展示自体にストーリー性を持たせていて、外界と隔絶された地下空間で、博士達が死んでしまってもずっと稼働し続ける装置達なんていう若干文学の薫りもする設定に不覚にも涙してしまったりもしていたのですが(^^;)

楽しいのは認めるけど、本来の目的であるはずの「情報の取得とその活用を体感する」というところには、まったくもって至っていないかなと。

あと、この施設、致命的だと思ったのは人員不足。

いるべき場所に監視員が配置されていない。

『アナグラのうた』はそのテーマの性質上、来場者を個別認識する必要があります。

なので、展示室の入り口で入館チケットのQRコードを読み込ませ、たとえ親子であっても一人ずつゲートを抜けなければならないわけです。

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さらにゲートの先で『Me』という個人個人に割り当てられるアバターみたいなものを取得します。

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で、この展示室、一応人数制限があって、満員だと子供だけ先に入って親は空きが出るまでゲート前で待機だったりするわけですよ。

そうすると『Me』の取得を子供が一人で行なわなければならんわけよ。

ちっさい子、できないわけよ(^^;)

ゲート前から親が一生懸命「そこにチケット刺して!」って言っても判らず、おそらくその手続きが済まないと「満員」から空きの状態にならないんですよsweat02

いや、ここ、スタッフ必要だろう!?

入ってからも、足下に投影される『Me』同士が接触するとオフラインになってしまい、個人の行動情報の収集という展示室の目的を果たせなくなってしまうので、なるべくひとに近寄らないように動く必要があるのですが……。

そういう注意書きが展示室の外壁に書いてあるのですが……。

読まないひとも多い。

中にはわざとひとの『Me』を踏んで回る子供とかもいるわけですよannoy

そうすっとモニターで情報を見ている最中に「オフラインになりました」とか言われて中断されちゃったりするわけですよannoyannoy

チケット刺して再取得は可能ですが、展示室内に留まれる制限時間というものもある。

何より面倒くさい。

同じ子供に何度もそれをやられて、さすがに「踏まないでくれる!?annoy」と半ギレしてしまったオトナゲない私(^^;)

でもその子はゲート前に並んでいる時も兄弟だか友達だかとふざけ合っていて、すぐ前にいた私の背中にガンガンぶつかってきてたんですよねー。

何度か避けたりチラ見したりしましたが、親はずっとスマホいじって子供見てないし。

しまいにはケンカ?みたいに激しく2人で叩き合い始めて、ついでに私も叩かれたので「きみ、しー!」と注意したりもしてたのですが。

母親に「てめーコロス」くらいの勢いで睨まれましたcoldsweats02

その後子供に向かって中国語で何やらまくし立ててましたが、子供を叱ると言うよりは「あんたのせいで小うるさい日本人にもんく言われたじゃないの!」って感じがアリアリで不愉快極まりないったら。

この日は無料ということもあってか、館内かなりの数の中国人がいらしてました。

……話逸れちゃいますが、実は展示エリアに入る前、コインロッカー用に両替をしたくて総合案内所に行ったのですが、中国人団体の代表者さんらしき人が話に来ていて、結構長く待たされ、やっと空いたと思ったらやはり中国の方が横入りして先に対応してもらったという事もあり。

小さなことですが、こういうのが次第に国家間の軋轢に発展したりするんだろうな~と思い、お互いに気をつけようと別の意味で勉強になったりもしました(^^;)

 

で、話を戻してスタッフについてなのですが。

上記の案内所スタッフの対応も、明らかにまずいわけですよ。

後ろに並んで待っているひとがいるのだから、横入りしたお客さまには丁重に待ってくれるよう説明しなければいけませんね。

不慣れなスタッフが見受けられるというのはほかの場所でもありました。

ただ、この日は日曜に加えて無料公開日という特殊な条件下だったので、混雑対応に慣れてないだけかもしれません。

ほかの日に来たことがないので判りませんが、普段はそこまで混まないんでしょうかね?

 

混雑時のことが想定されていないのは、展示システムにもあてはまりました。

先ほどのアナグラもそうですが、個人認証をして体験するタイプの展示で、ニックネームの入力に時間をかけている見学者が少なくなかった。

中には何度も名前を考え直しているひともいて、待ち時間の長さを助長してました。

せっかくチケットにQR入れてるんだから、施設内の何か所かにニックネーム登録できる機械置けばいいんじゃね?と思ったり。

あと、個室に分けてムービーを見せた後に展示を見るシステムもありましたが……このムービー個室で見る必要あるのか??とか。

09  ←これ。

個室を出た後の展示は結構面白かったんですが(^^;)

↓こんなの。

この日はともかく混んでいて、どこに行っても長蛇の列に並ばないと体験展示を見られなかったのですが、個室やめてモニター設置だけにすればここの行列は回避できるんじゃないかなと思いました。

私1人で個室に入るのは申し訳ないと思い、後ろに並んでいた父親と姉妹の3人に声をかけて一緒に入ったのですが、娘さんなんてムービー始まって2分くらいであくびしてたし(^^;)

そんな勿体ぶって見せるほどの内容ではなかったです。

 

さらに、体験をするしないに関わらず、行列に並ぶ、事前に申し込みをする、などしないと展示そのものも間近に見られないというのもあって、かなりマイナス印象です。

そもそもパンフレットがざっくりしすぎで、読んでも個々の展示内容がさっぱり判らない。

HPにもあまり詳細は載ってないし。

観覧経路も、自由と言えど個々の内容が判らない以上ナビゲーションくらいは欲しいところ。

私は今回使いませんでしたが、館内で自分のスマホと連動して何かできるような仕組みがあったので、それを使うともう少し回りやすくなるのだろうか?

でもそれ、デジタルディバイドを推進してるけど、公共施設としてどうなの?

まあ扱っているテーマが科学技術振興だから、合ってるっちゃ合ってるのか?

なんかともかく、せっかく館設立のコンセプトも展示装置もいいのに、いろんなところが残念すぎ。

個人的に、体験型展示は五感を通じて学習できる点でも、そこから何を得るかが個人に委ねられる点でも、非常に可能性のある優れた展示手法だと思っています。

ただ、それだけで博物館を構成してしまうと混雑の緩和ができず、また充分なスタッフを確保できない限り上辺だけの遊戯体験に終わってしまって学習効果を期待できない、という悪いサンプルになってしまっているのが非常に残念ですthink

 

……と、批判ばかりしてしまいましたが、飽くまで無料公開日という特殊条件下での感想ですので、もっとすいている時に来ればまた違うのかもしれません(汗汗

 

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↑こういうのはめったにできない体験なので、イイですね!

これをきっかけに外科医を目指す子供も現れるかもhappy01

Akatuki01 Akatuki02 探査機「あかつき」の模型。

Kussaku01 Kussaku02 掘削船の模型。

Sinkai01 Sinkai02 しんかい6500heart04

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この辺りは普通に博物館していて楽しかったconfident

ひともあまりいなかったし(^^;)

このエリアにいたエデュケーターさんは、来館者に積極的に話しかけて展示説明や小話を披露してくださっていました。

こういうの求めてたのだよ(笑

 

災害の発生と流れを可視化した展示↓

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パチンコ玉を災害の種に模して、それがどこからどういう原因で発生し、どこに波及していくかを再現しています。

人間や森を表すドミノの周囲にある様々な防波堤が壊れると、襲来したパチンコ玉によってドミノが倒れてしまう。

私はこういうの実は苦手なのですが、理数系の方はよく、物事を考える時に図式化するというのを聞いた事があります。

確かにその方が、より具体的ビジュアル的に理解できるのかもしれません。

このような展示は、そういう「物の考え方」を体感させるのにいいかもしれませんねhappy01

 

定番のアンドロイド~♪↓

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わんこもカワイイheart04heart04

 

この館は実演展示も頻繁に行っているようです。

この日は超電導の実験でした。

さすがに実演者さんもこなれた様子で、大変判りやすく面白かったですhappy01

……こういういいところも、たくさんあるんだけどなぁ……despair

 

ってなワケで、私としては消化不良の感が残ってしまいましたがsweat01

気が向いたら今度は閑散期にお金払って来てみようかな……。

博物館探訪-印刷博物館

学生時代に一度訪れた事があるような気もする印刷博物館

おそらく凸版印刷が出資している博物館で、その名のとおり印刷に関わるものが展示されています。

そう言えば暫くこの業界の事を忘れていたし、ちょっと初心に帰ってみちゃう?と、一路飯田橋へ向かいました。

駅を出て歩道橋をのぼると、目の前に『印刷博物館こちら』の大看板が!

博物館迄の道なりにもわりと頻繁に案内板が出ているので、迷いようがありません。

方向音痴の私でも一発で辿り着けました!(笑

さすがは天下の凸版印刷、この辺りに使える経費も潤沢と見たcatface

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建物は2階がカフェで、常設展は地下1階、1階にミュージアムショップとイベント用のギャラリーがあり、この日は『印刷書体のできるまで』という企画展をやっていました。

2014年に発表された新書体「凸版文久体」を例に、新しい書体の企画から完成までの行程を紹介しているもよう。

凸版文久体はディスプレイ上で読みやすい事を最優先課題として創られた書体だそうで、縦書きよりも横書きの時に美しく見えるよう工夫されているのだとか。

縦棒の角度や濁点の大きさなど、素人には違いが判らないような細部にまでこだわって創られていった事がよく判る展示になっていました。

制作時に担当者がデザイナーへ送ったメール文も展示されているのですが、その内容も熱い!spa

「現状、文字が止まって見えるから、もっとスピード感が欲しい」とか、「でも見出し用ほどは暴れない」とか、なにやら抽象的なオーダーがA4用紙2枚分くらいにわたって書かれていたりするわけですが。

これに応えるデザイナーさん凄いな!(^^;)

かつて欧文書体のデザインをした事のある友人が「アルファベット26字分のデザインを創らなきゃならなくて、途中で泣いた」と言っていたのを思い出しましたcoldsweats01

日本語はその上に漢字も創らなきゃなので、大変さは欧文の比ではないですねsweat01

そんな職人達(?)の新書体にかける情熱が満載になった展示で、大変興味深かったです。

こちらは6/18(日)まで無料で公開されているそうですよ!

 

常設展では、百万塔陀羅尼から始まり、エレクトロニクスを駆使して制作されたマイクロブック迄、古今東西の印刷物がテーマごとに展示されています。

印刷物の展示と聞くとテキストばかりというイメージを持ちますが、ここは文字による解説ボードはほぼ皆無。

代わりに用意されているのが、タッチパネル式の映像資料です。

最近は解説に映像を利用する博物館が増えていますが、私は良し悪しかなと感じています。

確かに映像は興味を惹きやすいし、理解を助ける上でも強力だと思いますが、文字ボードを読むのに比べて時間がかかるんですよね(^^;)

……と思ったら、ここのはディスプレイに触れると再生バーが出現し、自分で早送りができる仕様になっていました。

ナレーションも字幕になっているし。

字幕表示が再生バーの下なので、自分の指で中央部分が読みづらいのは難ですが、手動早送りで時間短縮できるのは大変便利happy01

また、じっくり映像を観たいひとのために、机の下に椅子が隠してあるのも親切です。

ただ、ディスプレイが展示ケースと地続きになった机に埋め込まれているので、誰かが座って映像を観ていると、他の見学者は展示物自体も観にくくなってしまうのが難点かな。

私もそれで飛ばした展示物がいくつかありました。

すいている時はなんとか対応できても、混雑時にはあまり効率がよくないかも。

あと、個人的に……こうも徹底的に文字解説を排除されると、映像文化に文字が敗北したような悔しさを若干。。。

もちろん映像の中にも字幕が多用されているので、単に媒体の違いだけなんですが(^^;)

そういう意味では、印刷博物館と名乗りつつ印刷術に固執するわけでなく、飽くまで情報伝達法と捉えた上で、より広く深い伝達方法を模索し発明したひとびとを讃え、みずからもそれを追求し続けるというのが、この博物館のスタンスなのかもしれません。

実は常設展示室の外にVRシアターというのがあるのですが、これなどはまさにそうした理念を表しているかも。

湾曲したスクリーンに投影されたCGの大仏が、もしや今流行りのドローン撮影か!?と勘違いするほどリアル。

また3Dばりに奥行きを感じられる映像創りになっていて、本当に面白かった!happy02

時代時代で開発される新たな技術を拒むのではなく、それを活用して情報伝達の質を高めていく。

その努力を惜しむべきではないという館側の気概が感じられたような気もします。

(気のせいかもしれません(笑)

ともかく迫力の映像は、まるで自分がその中に入り込んでしまったかのように思えるほどの臨場感でした!

映像に載せるナレーションが、係のお姉さんによるナマ語りなのは謎ですがcoldsweats01

まあこれも館側のこだわりなのかもしれませんね(^^)

こちらは毎日オープンしているわけではないようなので、行かれる際には上映スケジュールをご確認ください。

 

そんなこんなでテンションupupになってしまい、うっかり活版印刷体験なんてものまでしてきちゃいましたcatface

展示室の奥に印刷工房があって、一筆箋に文字を印刷できるワークショップになっています。

自分で活字を拾うところから始めるので、それなりに時間が必要ですが、大変楽しかったですよ!

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↑活字を組み込んで、高さを合わせるために金槌で軽く叩きます。

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↑紙を挟んでガシャコンすると、印字される!

009_2 た~のし~い~~~note

↓こんなのできた。

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工房にはレトロな印刷機も並べてあって、見るだけでも楽しいです(^^)

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ちなみに、工房は先着順の定員制なのですが、展示室にも多色刷りを体験できるコーナーがありますので、もし時間のない場合にはそちらだけでも試してみてください。

2017050502_002_2 こんなのが刷れますshine

2017050502_001_2 戦利品いっぱいheart04

 

今回は展示品についてはまったく紹介できませんでしたが、貴重な古文書や版、印刷機なども展示されていて、歴史好きな方でも楽しめるかと思います。

正直1日では堪能しきれないっbearing

混んじゃうと嫌なのであまり教えたくないですが(笑)毎年5/5と11/3は入館無料だそうです。

ご興味を持たれた方は、ぜひ一度足をお運びになってみてはいかがでしょうか?(^^)

博物館探訪-東京国立博物館・特別展「茶の湯」

無料招待券をゲットしたので行ってまいりました、上野の東京国立博物館特別展「茶の湯」

 

国宝「曜変天目」を始め、同じく国宝の「青磁下蕪花生」や重要文化財・黒楽茶碗「ムキ栗」、茶室を飾る雪景山水図など、貴重な品がずらりと並ぶ展覧会は、37年前に開かれた「茶の美術」(トーハク・1980年)以来のものなのだとか。

途中で展示替えを行いつつ、全部で259点もの名品が集められています。

展示は茶の湯という文化がどのように発展していったのか、その歴史を追い駆けながら、時代時代の茶人に愛された品が紹介されていて、大変見ごたえがあります。

私は今回、利休に対する印象がだいぶ変わりました(^^;)

展示室内は撮影禁止なので、さらっと紹介するだけに留めますが、普段焼き物などがお好きな方なら特に茶道の知識がなくても充分楽しめると思います。

もちろん茶道に造詣が深ければ、より楽しいかと(^^)

私自身はまったく茶の作法とか判りませんが、前を歩いていた年配女性2人連れがどうやらお茶を嗜んでいる方のようで、「この茶杓使いやすそう」とか「あの茶入に似たものが〇〇円で三越に売っていた」とかいう会話をしながら見学する後をくっついて歩いて、随分楽しませていただきました(笑

 

会場内は結構な混雑でしたが、展示ケースよりも高い位置の壁に解説ボードがついているため、遠くから先に解説を読んで、人垣に隙間ができたところで展示品を見るということが可能。また、陶磁器の展示ケースの向かい側に絵画や書を展示することで人の滞留を散らす工夫もされていたので、さほどストレスなく見学できました。

このへんはさすがトーハク!

今回、展示ケースもこだわりの逸品なんだそうです。

ケースの底にLEDを入れ、その上に黒いフィルムをかけることで光を調整してあるため、陶器の表面のざらつきやくぼみなどのコントラストがはっきり見えて、より質感を得られるようになっているのだとか。

やはり国立、予算が潤沢なんだなcatface

 

茶の文化そのものを扱った展示会なので、中に茶室の模型も展示されていました。↓

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だいぶブレちゃったんですが、床の間に飾られた竹製の花入れ。

実はこれ、花も木工細工なんだそうです。

本物の花を使うと湿気や微生物の問題とかがあるんでしょうねthink

 

ともかく、国宝・重文級の展示品が目白押し!

別に国宝だからというわけではありませんが、やっぱり曜変天目は美しかった~heart04

あのダマダマ具合が絶妙なんですよ!

お金かけて作った特殊ケースの効果もあってか、中の色味も大変鮮やかshine

独立したケースに入っているので、四方から矯めつ眇めつできるのも魅力です(^^)

曜変天目の展示は5/7まで。

ああっ、もう日がないですねsweat01

 

あとお勧めは青磁下蕪花生!

青磁の花瓶とか壺ってよくありますが、この色はめったに見ない。

ほんっっとーーーに美しいですhappy02

 

また、侘茶のエリアにある赤楽茶碗「白鷺」は、個人的には隣の展示品のケース越しに見える面の方が味があってよかったので、興味のある方はぜひケースひとつ分透かして眺めてみてください(笑

立体の造形物なので、どの方向から見るかで結構印象違いますよhappy01

 

開催は6/4まで。

入場料が高いのが若干難ですが、ご興味のある方は足を運ばれてはいかかでしょうか?

 

……今回の展示会、「茶の美術展」の企画者・林屋晴三さん(東京国立博物館名誉館員)にもいろいろとアドバイスをいただいたのだそうです。

でも、開催を楽しみにしながら、その直前にお亡くなりになったのだとか。

直接は関係のない話ですが、そんなエピソードを聞くと、この展示会に懸ける学芸員さんの心持ちなどを想像して、また少し違った見方ができるかもしれませんね。

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