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博物館探訪-東京都水道歴史館

江戸から現代東京までの生活水に関わる歴史を学べる『東京都水道歴史館』。

お茶の水駅から、てくてく歩いて10分弱のところにある無料の博物館です。

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実は学生時代に一度、課外授業として訪れたことがあって、まあ、なんだ……無料だしな(^^;)という感じの地味な印象だったので、さほど期待せずに行ったのですが……。

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おおっ?

博物館手前の道なりに水関係の絵資料なんかが配置されていて、ちょっとテンション上がってきたぞ

いわゆる『博物館ロード』的なこういう仕掛け、大好きです(笑

そして館内に踏み入ると……

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村山貯水池取水塔の実物大模型に、流れる水のインテリア!?

え、こんなのあったっけ??

……どうやら2009年にリニューアルをしたとかで、映像資料や模型などの設備が充実

音声ガイドも無料で借りられます。

この音声ガイド、文字資料にはない情報が満載で、無料レンタルとは思えないほど内容が濃い!

いわゆる「解説ボードを読み上げてるだけ」のものとは違うので、まずはボードを読んでから音声ガイドを再生させることをお勧めします

 

では、取水塔模型へ吸い込まれそうになるのを振り切って、まずは2階『江戸上水』エリアへ。

ここには、江戸の上水の仕組みや開発秘話、木製の水道管『木樋』の実物資料などが展示されています。

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井戸と聞くと湧水を利用しているというイメージしかなかったのですが、実際にはこんなふうに町の地下を水道管が走っていたんですね。

 

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水源からは、水門までの僅かな高低差を利用して水をひいていたそうです。

しかも、市内での配水にはサイフォンの原理を利用していたのだとか……。

サイフォンの原理については、ここの説明が判りやすいかな。

これには木樋の気密性を保つことが重要なので、組み立てを間違えないためにパーツの接続部同士に同じ記号を彫り込むなどの工夫がされています。

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精密な計測器などもなかった時代にこれをやっちゃう江戸の職人、すげぇな!

 

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↓下水用のどぶには板が被せられていたようです。

 

↓玉川上水開削の模様をアニメ化した映像資料も。

音はよく聞こえないかな~?

ちょっと再生時間が長いですが、最後に下のパネルを点灯させて水流を再現させるなど、工夫のある資料になっていておもしろかったです

 

自分で見たいテーマを選んで再生できる寄席風(?)アニメ資料の機械も設置されていて、東京都、意外と頑張ってます(笑

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全体的に展示スペースが丁寧につくられていて、好印象でした(^^)

欲を言えば、それぞれの資料にもう少し関連性を持たせた配置や解説文があると、より理解しやすいのかな、と思います。

 

さて、階段を下りて1階へ。

聞こえてくる水音に、なんだか癒やされる~~~

 

1階には、明治以降の水道に関する資料が並んでいます。

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地震でも抜けない水道管の模型↓

ハンドルを回すことで、接合部の伸び縮みや上下動への耐久性を確認できるようになっている。

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鋳鉄管?↓

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濾過槽模型↓

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日本最大級の水道管↓

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……という具合に、わりと雑に資料が並べられていて、見学順を含め若干判りづらいです

説明不足の資料も多く、2階と比べて制作側に明らかな温度差が……(^^;)

特に部屋の中央に置かれた資料群が、壁側にある解説と対応しているものなどもあるので、パンフレットでよく見学順を確かめてから回る方がいいかもしれません。

 

でも内容的にはおもしろいものがたくさんありました

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明治初期のコレラ大流行。

それまでは上水管理を幕府がおこなっていましたが、維新後に管理者変更で混乱したのがひとつの原因なんだそうです。

その時代にコレラが流行ったのは知っていたものの、倒幕と関連づけて考えたことはなかったので、なんか新鮮な驚きでした

 

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蛇体鉄柱式共用栓。

コミュニティの共同管理で、使用権利のある者だけが取水するためのカギを持っていたそうです。

どこが鍵穴なんだろう……龍の頭上の穴かな??

共用栓は獅子のモチーフで外国から入ってきたものが、やがて日本で水神として祀られていた龍のかたちに変わったのだとか。

『蛇口』の語源でもあるらしいですよ

 

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こっちは獅子頭の馬水槽。

正面の大きな水槽が牛馬用、その下の小さな桶でわんこが水を飲めるようになっているそうです。

そんでもって、ぐるっと後ろへ回り込むと……

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ちゃんと人間の水飲み場も(笑

 

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漏水の有無を確認するための音聴棒。

黒いヘッド部分に耳をあてて、漏水音を聞き取る装置だそうです。

人間の聴覚に頼っているところがスゴイ!

 

そんなこんなで展示を見終えたら、音声ガイドを受付に返却する際、ぜひこの一言を!

 

東京水を飲んでみたい!」

 

お姉さんが冷えた東京水を振る舞ってくれます。

まあ味は……普通に水道水ですが

せっかくなので恥ずかしがらずに、試してみるといいですよ(笑

 

そんなワケで、思いのほか楽しめちゃった東京都水道歴史館。

ついでなので、帰り際に博物館の脇を回って、本郷給水所公苑へ。

ここには神田上水遺跡から移築した石樋が復元されています。

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石樋の向こうは普通の公園になっていますので、天気が良ければベンチで休憩もいいかと

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ご興味を持たれましたら、ぜひ足を運んでみてくださいね!

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