最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 博物館探訪-江戸東京たてもの園・賀正 | トップページ | オレ様レシピ*ウドとにんじんの味噌炒め+α »

博物館探訪-民音音楽博物館

信濃町にある『民音音楽博物館』は、創価学会会長・池田大作氏の提唱で1963年に創立された『民主音楽協会』が運営しているらしい小さな博物館。

Img_20180116_151834

古典ピアノやオルゴールなどの楽器展示と、ミニ演奏会などを定期的におこなっているようです。

内部はいっさいの撮影が禁止だったため写真で展示物をご紹介できないのは残念ですが、いずれも楽器であると同時に美術鑑賞にも充分堪えうる美しいものばかりでしたhappy02

 

展示室は建物2階のワンフロア、4部屋に分かれています。

古典ピアノ室には16~20世紀に製作された鍵盤楽器が展示されていて、スタッフさんが簡単な説明と演奏をしてくれます。

さほど音に敏感でない私でも、それぞれで奏でられる音色の違いが判る!coldsweats02

特にチェンバロとピアノの違いは顕著でした。

チェンバロの方がピンと張りつめた感じの音で、弦楽器っぽいかな?

スタッフさんの説明では、チェンバロは絃を爪で引っかけて音を出すため常に音量は一定ですが、ピアノはハンマーで絃を叩いて鳴らすので、鍵盤を叩く力の強弱で音量も変わるのだそうです。

ペダルで音の響き方を変えられるのもピアノの特徴なのだとか。

へ~notenote

また、ショパンが調子のいい時と悪い時で使い分けていた(とスタッフさんが言っていた気がするsweat02)プレイエルとエラールの2台は、なるほどと納得できるほど音色が違ってビックリ。

こういうの、きっと音楽やるひとにとっては当たり前なんでしょうが、私のようなまったく造詣のない人間には結構衝撃でした(^^;)

実際に演奏してもらったピアノの中には、ニーペダルとか言って、ペダルが鍵盤の底側についているものや、シンバル(?)みたいなものを鳴らすトルコペダルが実装されているものなどがあって、約20分間退屈することなく楽しめました(^^)

ただ、こちらの部屋は実演解説時間以外は締め切られていて、自由に見学することはできないそうです。

一応展示品に簡単な説明ボードがついていたので、ひとつひとつゆっくり見たいなと思いましたが、古い楽器を演奏できる状態で保存するのには相当神経を使うだろうというのも理解できるので、まあしょうがないかな(^^;)

実演開始の少し前から入室できるようなので、その短い時間を活用されることをお勧めしますhappy01

 

自動演奏楽器展示室には、オルゴールと自動再演ピアノ、蓄音機が展示されています。

『オルゴール』というのは実は日本製の呼称だそうで、アメリカなどでは『ミュージックボックス』と呼ぶのが一般的だそうです。

また、初期のシリンダー式オルゴールは時計職人によって制作されたものが多く、大変高価だったため、富裕層の人間しか持つことができなかったとか。

その後量産に適したディスク式オルゴールが開発され、やっと庶民も音楽を楽しめるようになった……なんて解説をしていただいた後、実際にオルゴールを稼働!

いろんな種類のオルゴールがありましたが、私が気に入ったのはストリート・オルガンの『フェアリーテール』heart04

これ、音楽に合わせて人形がコミカルに動く「見せるための」オルゴールで、よくできていましたhappy01

ディスク型の大きなオルゴールは、ジュークボックス的にパブなどに置かれることが多かったとかで、コインを投入すると演奏が始まるというつくりのものもあって、スタッフさんが見学者から希望者をひとり募ってコインを入れてもらうというパフォーマンスも。

こういう参加型の実演解説は、より能動的な学びに繋がっていいですね!

ちなみに当時は、オルゴールに1曲演奏させるためのコイン1枚でドリンクが数杯飲めたそうですshock

私なら飲んじゃうな(笑

他にもからくり人形が動く仕掛け付きのオルゴールや、自動演奏ピアノの実演など、15分間があっという間。

実は私、1回目の実演解説を途中から聞いたので、再度次の解説時間に頭から聞き直したのですが、どうやら回によって実演するオルゴールが若干違うようです。

ひとつにかける時間配分も客の反応を見て多少変えているみたいなので、もし時間に余裕があれば複数回見学するのも楽しいかも。

 

……なんですが、古典ピアノと自動演奏の実演でトータル35分、1日1回?(たぶん午後14時くらい?)1階フロアにある自動パイプオルガンの演奏が入ったりすると、ほぼひっきりなしに実演解説が続く感じで(^^;)

企画展示室などを見学していても、スタッフさんが大変親切に「今から実演始まりますので、ぜひどうぞ」と声をかけてくださり……なんか慌ただしいですsweat02

館内に配置されているスタッフさんの数も多く、若干見張られている感も……。

正直、「少し自由に見させてくれ。。。」と思ったりもしました(^^;)

 

実演解説は基本的に好きですし、扱う資料が音の出るものなので、ただ置いておくよりは演奏していただいた方が高い学習効果を望めるのはもちろんなのですが、今のやり方だと自発的な学習意欲をいささか阻害してしまうような……。

そしてせっかくの実演解説なのに、説明不足で少し物足りない気が私はしました。

例えば、自奏楽器にせよピアノにせよ、音の違いや内部の構造の違いにさらっと言及だけして中を見せてもらえない。

私はこれ、結構フラストレーションでしたgawk

資料の上部に鏡を設置して演奏中の動きを可視化するとか、パネルを用意するとか、やりようはあるんじゃないかなと思います。

自動パイプオルガンなんて、一応内部が判るように蓋を開けて演奏してくれるんですが、何がどうなって動いているのかとか、そういう説明はいっさいなかった……down

いや、だってこれ、わりと凄いよ、この機械!

オーケストリオンとかいう愛称がついているらしいのですが、その名のとおり金管・木管パイプの他に太鼓やらトライアングルやらが詰め込まれていて、それが自動で音楽を奏でているわけですよ?

すっげー不協和音だけど、すっっげーー頑張って演奏してます感が半端なく伝わってくるんですよ!bearing

音楽を掻き消すほどの勢いで響いている「ヴォ~ッ」という駆動音も含めて、何がどうなっているのか知りたいじゃないですか(^^;)

館内に置いてあった小冊子によれば、電気による送風で動かしているそうなので、たぶんその送風機とかモーターの音なんでしょうけど。

世界各地の楽器を集めた楽器展示室も含め、全体的に資料に対する研究成果の情報が少ないように感じました。

そのへん補填されているのかと思い、珍しく『民音音楽博物館 所蔵カタログ』なんてものを購入してみましたが、写真と、HPでも見られる短い解説文が載っているだけの本当にカタログだし(^^;)

もちろん、音を聞かせることを重要視してるからとも考えられますが、なんか中途半端なんだよなー……think

もしかしたらスタッフさんに質問すれば疑問点を解明してくれるのかもしれませんが、人数は多いけどあまり話しかけやすい雰囲気ではないんですよね(汗

この日はたまたま外国の偉いひと?が視察で来たのか、なんか館内バタバタしていたというのもあるかもだけど。

でもそれ、来場者には関係ない事情ですし。

 

あと、もの凄く気になったのが、実演解説のある部屋、資料が3方の壁沿いに並んでいて、部屋の中央に観客席が配置されているので、解説者が自分に近い側と正面の資料を実演している間はよく見えても反対側に行かれると上半身を120度くらい拈らないと見られないという……coldsweats02

私が行った時はほぼ空席だったので、自分が移動して見学しましたが、これは少しどうにかした方が……?

まあこれも、「音を聞かせるのが目的だから!」と言われればそれまでなのですが(^^;)

なんか……なんか、中途半端なんだよなーーーっcoldsweats01coldsweats01coldsweats01

 

楽器展示室の方も、せっかくナゾの彫刻やら絵やらがついた外国の楽器が展示されているのに、イマイチそれがなんのためにつくられ、どうやって使われていたのかが判らなかったり。

アルマジロの甲羅でできている『チャランゴ』というアルゼンチンのギターとか、その情報をくれるんだったら側面・背面を観察できるように展示してほしかったなーbearing

ただ、この展示室の入り口にあるパソコンで、各楽器の音を聞けるようになっているのは楽しかったです(^^)

 

とゆーワケで、結構残念な感じもしましたが、事前にある程度知識を持った上で訪れればまた違った印象になるかもしれませんし、夏休みなどには子供が楽しめるようなワークショップも実施しているようなので、そういったものを利用するといいかもhappy01

音楽にもともと造詣の深い方なら、おそらく貴重な楽器を見られるだけでもテンション上がること請け合いshine

また、2/12まで、楽器の調律に必要な音律大系である「純正調」と邦楽の研究に力を注いだ物理学者の田中正平氏の自筆書簡など、日本の近代化の中で音楽の発展進化がどのようにもたらされていったのか、研究者たちの努力が垣間見られる企画展も開催中です。

……私自身は「純正調???」という感じでしたが(汗)、興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか?

« 博物館探訪-江戸東京たてもの園・賀正 | トップページ | オレ様レシピ*ウドとにんじんの味噌炒め+α »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/180345/72711643

この記事へのトラックバック一覧です: 博物館探訪-民音音楽博物館:

« 博物館探訪-江戸東京たてもの園・賀正 | トップページ | オレ様レシピ*ウドとにんじんの味噌炒め+α »