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博物館探訪-東京国立近代美術館

日本の五大国立美術館のひとつ、東京国立近代美術館

名前は知っていたけれども、そう言や行ったことがなかったので、11月3日の無料公開日を狙って訪ねてみました(^^)

Takebashi_051_2

この美術館は『明治以降の日本美術の流れを見せる』をコンセプトにしているそうで、展示室の構成も年代別になっています。

添付されている解説ボードも、その絵の技法や作者の人物像のほか、描かれた時の時代背景、その絵が社会にどのように受け入れられたのかなど、わりと記述が詳しく、画家を目指す方や美術史の学習にも役立ちそうという印象。

展示数も多く、バラエティに富んでいるので、半日くらい飽きずにまったり見て回れます

 

Takebashi_001

カンディンスキー作『全体』

なんか顕微鏡を覗いているみたい

Takebashi_003 Takebashi_007 Takebashi_005

ココシュカ作『アルマ・マーラーの肖像』、佐伯祐三作『パリ風景』。このへんは大正時代に描かれたもの。

エルンスト作『つかの間の静寂』は昭和中期頃の作品だそうです。

残念ながらワタクシ美術にはまったく明るくないので(汗)作品評は控えますね(^^;)

 

以下、個人的に気になった作品をいくつかご紹介↓

Takebashi_011 情報メモってくるの忘れた~

Takebashi_016 Takebashi_022

高山辰雄作『穹』と杉山寧作『穹』。

同じタイトルのふたつの絵は、片や月を主役に鮮明に描き、もう一方は仄かな明かりで月の存在を匂わせる、という描き方において好対照である、と説明が付けられていました。

絵が発表された時にも、両者は同じ壁に並んで展示されていたのだとか。

……なのですが、今回の展示では離して飾られていました(^^;)

あれ、そこまで言うならふたつ並べておいてほしかったな

 

Takebashi_020 東山魁夷作『冬華』

Takebashi_009 アンドレ・ケルテス・ポートフォリオの一作。

 

Takebashi_012 藤田嗣治作『サイパン島同胞臣節を全うす』

Takebashi_014 同『動物宴』

同じ作家の絵ですが、タッチや画風が全然違いますね。

サイパン島の方は画面の中に切腹をする兵士や海に身を投げる女性、すでに死んでいると思われる子供の姿などが描き込まれ、見るからに暗澹たる作品になっています。

動物宴の方は一見ファンシーなのですが、実は壁に貼られている女性の絵と卓上のごちそうが対応しているのではないか、という解説もあり……じわりと怖い絵になっています(^^;)

私のような美術鑑賞リテラシーの低い人間には、こういった着眼点の示唆があるのはありがたいですね!

 

Takebashi_026 徳岡神泉作『蕭条』

Takebashi_031 近藤弘明作『無限』

もうこのあたりは、写真では良さが絶対伝わらないのでぜひ実物を見にいってほしいのですが

日本画って色彩や筆使いが淡いから、というのもあるのですが、例えば……

Takebashi_023 中村大三郎作『三井寺』

Takebashi_024

正面から見た時と、向かって左側に若干寄って見た時とで、訴えかけてくるものがまるで違う。

Takebashi_029 菱田春草作『松に月』

Takebashi_028

これは近づいて見るよりも引いて見る方が、和室の窓外に月を眺めるような心持ちになれて、より風情豊かに感じられます。

画面いっぱいに何かを描き込むのではなく、スペースを残した構図で場面をつくる日本画ならではの仕掛けなのかもしれませんが、自分が気持ちいい立ち位置を模索しながら鑑賞するのもまた楽しいひとときですよ

 

Takebashi_037 東山魁夷作『映象』

Takebashi_041 同『道』

この美術館のもうひとつの特徴として、作品に対する作者自身の言葉が度々紹介されている、ということがあげられるかと思います。

『道』についても、「遠くの丘の上の空をすこし明るくして、遠くの道がやや右上りに画面の外に消えていくようにすることによって、これから歩もうとする道という感じが強くなった」という作者の言が解説ボードに載せられていました。

それを受け、「『道』には、戦後の日本の再出発への希望が託されているのです。」と解説を締め括っているのですが……ここまで書いちゃうと少々過剰かな、という気もします。

ほかでもあったのですが、絵の描かれた背景(時代や作家の心理状態)を説明した後に、(その視点で見ると)この絵は作者の狂気を描いたものだ的に、その絵を見て「どう感じるべきか」を解説で断定してしまうのは、鑑賞者の自由な感性を阻害しかねないのではないかと(^^;)

先述した『動物宴』のように、このオブジェクトにはこういう意味がある(かもしれない)という鑑賞のヒントを与えるのは大変効果的でしょうが、「情報」と「解説者の感想(見解)」は別物なので、鑑賞者が自分で感じて考える余地を奪ってしまうのは、学習施設としてはいかがなものかと思います。

作家の意図を説明するのも、場合によりけりですが、個人的には、作品からそれが読み取れなければ失敗なんじゃね?と思ったりするので(汗)良し悪しかな、と。

本の後書きで一所懸命自分が書こうとしたものの説明をする作家さんってたまにいますが、いやそれ本編で判るように書けよって(^^;)

しばしば美術館の解説不足にモンクを言っていた私ですが、あんまり説明しすぎるのもよくないんだな、と今回痛感しました(笑

 

いつもモンクを言っていること、で思い出しましたが、今回もパンフレット勧められなかったんだよなー。

なに? 最近の博物館ってパンフレットつくらない主義??

それとも無料公開日だから置いてない、とかなんですかね?

もう慣れてきたのでいいんですが、無料公開日って一見さんも結構来ると思うんですよね。

しかも見るのは常設展。

そしてどの博物館も手持ちの資料のすべてを常に公開しているわけではないので、その日自分が見かけなかった資料がパンフレットに載っていることもあるわけですよ。

そうしたら、そのうちの何人かは「あ、この館こんなの持ってやがる。くそ、また見にいくか」ってな具合に再来館してくれるかもしれないじゃないですか。

一見さんをリピーターにできる方法を、もう少し貪欲に瀬踏みしてもいいんじゃないかなと思ったりするのですが、余計なお世話でしょうかね

 

私が訪れた時は『彫刻を作る/見る/聞く』という企画展もやっていました。

いろんな立体造形物があっておもしろかったです(^^)

Takebashi_042

↑こんなのとか。

『Golem』シリーズのひとつだそうです。なんかカワイイ

Takebashi_043 Takebashi_044

これは『森の死』とかいうオブジェ。

これもなー、写真ではたぶん良さが伝わらないんですが、現物の前に立つとなんとも言えない感慨深さを覚える作品でした。

この企画展はもう終わっちゃってるみたいです(紹介遅くてすみません……)。

 

そんなこんなで、3時間くらいがあっという間の見学でした。

私は今回時間が合わなくて利用しなかったのですが、こちらの館では毎日14~15時にボランティアスタッフによるガイドツアーがあるようなので、興味のある方はそれに合わせて行ってみるのもいいかもしれませんね

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