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博物館探訪-東京国立近代美術館・工芸館

絵画を中心に扱っている近代美術館本館から歩くこと数分。

北の丸公園に隣接して建つ工芸館では、主に明治以降につくられた陶磁器、木工、染織などの工芸品を展示しています。

Takebashi_115

 

私が訪れた時は、工芸館開館40周年記念特別展として『陶匠 辻清明の世界―明る寂びの美』が開催されていました。

辻(本当はしんにょうの点がひとつ)晴明さんは「明る寂び」というひとつの美意識を構築された方だそうで、東京都名誉都民でもあるのだとか。

「明る寂び」というのは、もともとは哲学者の山口諭助氏が日本美の『寂び』を「冷え寂び」「暗寂び」などに分類したもののひとつで、辻さんが「明る寂び」という言葉そのものに強い感銘を受けたことが始まりらしいです。

いわく、宿命を素直に受け入れ、自然と合一する静寂の境地でありながら華もあり、優美でのびやか。さらには夜明けの空に似た澄んだ気配すら感じられる、と。

ひとつの言葉からこれだけのインスピレーションを得られる感受性にも驚きですが、そこに「軽いユーモア」をプラスし、自分の作風としてひとつのカテゴリにまで昇華させるというのがまた凄いですねthink

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のびやかでユーモラス……うむ、確かに。

 

では暫し「明る寂び」をご堪能くだされ。

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Takebashi_067

↑展示室内に和室が!

ここ、趣きがあってよかったですhappy01

こういうお部屋でまったりしたいな~。

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ナゾの玉手箱。

何入ってるんだろう……。

 

Takebashi_074 信楽窯変蕪鉢

Takebashi_078 唐津皮鯨大盃

Takebashi_076 信楽自然釉釘掛花入

これ、とてもキレイshine

自然釉ってのは、窯の中で偶然灰がくっついてできたものを言うのだそうです。

(詳しくはこのへんのサイトを見てみてください(^^;)

そう考えると、宿命を素直に受け入れた奇跡の逸品なんですねheart04

 

Takebashi_080 信楽山羊角杯……使いづらそう……coldsweats01

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信楽窯変馬上杯

見る角度によってずいぶん趣が違う。

これが立体造形物の醍醐味ですよねheart02

展示物と展示物の間に充分なスペースがあると、正面からだけでなく斜めや側面も鑑賞できていいですね!

Takebashi_086

これも本当は側面から見たかったのですが、隣の展示物が邪魔になって(汗)見られませんでした。残念think

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↑でもケースなしだとさすがに怖いsweat01

この部屋ではカメラやバッグを思わずたすき掛けしちゃいましたcoldsweats01

 

辻さんは古美術愛好家でもあったそうで、埴輪や土器などの愛蔵品(なのかな?)も展示されていました。

Takebashi_087 古墳時代の埴輪

Takebashi_091 桃山時代の香合

 

そんなワケで、結構見ごたえのある展示会でした。

開催は今月23日まで。

またしてもあまり日にちがないですね(汗

気になる方は、ぜひ!

 

工芸館、実は建物そのものが重要文化財です。

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明治43年に近衛師団司令部庁舎として、日本人技師の田村鎮氏が設計したそうです。

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内部も明治期の建築物ならではのレトロな趣きで、好きな者なら中にいるだけでもテンションupup(笑

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Takebashi_057_2 通風孔(?)まで美しいshine

 

……余談ですが、本館と工芸館の間に国立公文書館 があります。

私は公文書館の存在自体知らなかったのですが、ちょうど「日本とデンマーク―文書でたどる交流の歴史」なんて展示をやっていたので、通りがかりに少しだけ立ち寄りました。

明治期に日本を文明化させようと様々な努力をした日本人と、それに力を貸してくれた外国人の姿なども垣間見られて、結構興味深かったです。

今まで実はあまり明治政府が好きでなかった私ですが、ここのところ立て続けに近代史にまつわる展示などを見ていたせいもあってか、あのひと達はあのひと達なりに日本の未来をよくしようと頑張ったんだな、と、ちょっとしみじみさせられました(^^;)

こういう「偶然」から学ぶことって、案外多いんですよねconfident

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