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2015年10月

パラボリカ・ビス--西條冴子人形展ほか

 

 ただ、そこに“在る”

 それのみ故の、美しさ

 

 そして“綺麗”と“怖い”は、

  時として限りなく似通う----

 

parabolica-bis

 シュヴァンクマイエル『ブリコラージュ』展&『マンタム・ディレクション』展

 西條冴子人形展『Fragilitas, tuum nomen est,

 Seiko Mikami Project v.1 「三上晴子と80年代」

 

 

ものすごく久しぶりなパラボリカ・ビスです。

複数イベント開催だとそれぞれの印象が散漫になる!とかモンクを言ってたわりに、いつもの拝観料でいくつも展示が見られるお得さには抗えず、今回も複数展示の日程を狙って行ってしまいました(^^;)

では、いつものごとく私感をば……って言っても、実は今回三上晴子展以外はもう開催終わっちゃってるのですが(汗

紹介遅くてスミマセン(汗汗

 

・マンタムディレクション展

造形作家さん(でいいのかな?)マンタムさんの作品は以前にも何度かパラボリカで拝見していますが、今回も期待を裏切らないステキ怪奇さでした(笑

この方の作品、奇怪にうねった木材や昆虫標本、鉄材などが組み合わさって、独特の世界観を構築しています。

何故ここにこのパーツを持ってきたのか、なんの意味があるのか。

ついそんな事を考えながら作品に一歩近づけば、もう気づいた時には異世界に攫われているような。

そんなさりげなさで作品世界に引きずり込まれちゃうんですよね(^^;)

拉致ではなく、飽くまで誘拐。

なまじ現実世界でよく見かけるもので組みあがっているだけに、知らず知らずのうちに境界線を踏み越えちゃう感じ。

今回もそんな魅力充分な作品達でした。

中でも自転車のサドル部分が洗面台になっている作品は、流しっぱなしの水がどう循環しているのか気になって、だいぶ長いことガン見しちゃいました(笑

どうやらマンタムさんが夢で見たものを具象化したものらしいです。

夢占い的には何かいろいろ深い意味もありそうですが、今回はあんまりそういう理屈は捏ね回さずに、純粋に不可思議世界を楽しんできました。

きっとすべてのものに意味はあるのだろうけど、それをいちいちはっきりとした言葉や理論で解明すると、損なわれてしまうものもある。

そしてその失った小さな欠片に、実は大きな価値があることもある。

だから時には、理性でなく情感で、ものごとを丸呑みするのもいいのかな、と最近ちょっと考えたりしてます。

でもって、マンタムさん以外の作家さんの作品も多く並べられていたのですが、どれも摩訶不思議なものばかり。

特に印象に残ったのは写真のコラージュ作品。

作家さんのお名前は失念してしまいましたが(汗)女性の顔と、それを捕らえるような大きな両手、女性の脚とお屋敷がコラージュされたもので、なんだかドラマを思い描かせる1枚でした。

チケット売り場の隣室が展示場になっていたので最初に足を踏み入れたのですが、なんだかしょっぱなからどストライクな作品群で、一気にテンションup

離れがたい気持ちを振り切り、次の展示室へまいりましょう。

 

・ブリコラージュ展

こちらはシュールレアリスムの巨匠と呼ばれるシュヴァンクマイエルさんの『博物誌』の色版画などが展示されていました。

……大変勉強不足で私はシュヴァンクマイエルさんという方を存じ上げないのですが(^^;)何か別の物語の挿画(?)に妖怪のようなカラーイラストを当てはめたコラージュ作品は、妙に味があっておもしろかったです。

人物のシルエット型の魔界への扉の向こうで、魔物が蠢いているような。

別におどろおどろしくはなく、案外さらっとした雰囲気なのですが、これも気づかぬうちに異世界に連れ去られてしまいそうな、そんな魅力のある作品群でした。

 

・西條冴子人形展

これまでいくつか人形展を見てきて、一番感銘を受けたのは最初に見た清水真理さんの作品展だったのですが、今回それに匹敵する、いや、もしかしたら超えるほどの衝撃を受けました。

何が凄いって、もちろんお人形はどれも美しいのですが、その見せ方が秀逸。

まず室内に入ると、部屋の中央の天井から銀髪を編んだ長い髪の束が何本も下がっていて、まるでシャンデリアかはたまた七夕飾りか(^^;)

奥の壁にはベールに縁どられた少女の人形。

壁沿いに設えられた棚にも、レースや小物、お人形の首だけなどが、センスよく並べられています。

入って左側の壁の隅に穿たれた細い穴の向こうには、秘密の小部屋が。

あまりにも入り口が狭いので、入っていいのか少し迷いましたが、思いきって足を踏み入れると……。

もう、ともかくこの部屋が圧巻。

すぐ左手に置かれたベッドに横たえる少女の人形。

安らかに眠る彼女のベッドの下には、人形の手首だけが置いてある。

その手首が、うっかりすれば見落としてしまうほどのさりげなさなのに、もの凄い存在感で。

その手が存在するだけで、少女の眠る穏やかな空間であったはずのものが、急に禍々しさを帯びてくる。

おそらくその手がなければ、さほど印象に残る作品ではなかったと思うのですが、たったひとつの小さな手首の存在に、恐ろしいまでに情感を揺さぶられました。

また、この部屋の壁や天井からも黒髪の三つ編みが何本もぶら下がっていて。

特に壁に貼りついた三つ編みが、そのまま壁を這う蔦に変化していくさまは、妙に美しくも恐ろしく……。

ともかく展示室の細部にわたり、工夫や仕掛けが満載の素晴らしい展示でした。

実は私、一度この展示室を出てほかの展示を見てから、どうしてももう一度見たくなって戻ってきてしまったほどです(^^;)

いやもう、正直帰りたくなかった(笑

でもそんな私に、お部屋にいらした(たぶん)西條さんが声をかけてくださって、中央の天井から下がっている三つ編みを指差して「実はこの中にもひとりいるんです」。

え?

円を描いて垂れ下がる三つ編みの中を覗いてみたらば、確かに少女の顔が!

勧められるままにその下に置いてあった椅子に座って見上げれば、やばい、これ、連れてかれる……。

思わず脳裏にフランダースの犬の最終回シーンが去来しました(^^;)

別にリアルな生首状態なわけではないのですが、上からこちらを見下している頭部だけの人形が、その存在感だけで私の肉体も精神もがんじがらめにする、そんな圧倒的な力を持っている。

恐ろしいのに、心惹かれてしまう。

もういっそ、どこへでも連れていってほしい、みたいな。

そんな気分でした。

ただひとつだけ残念だったのは、お人形ひとつひとつに値札がついてたんですよね(^^;)

なんかひとつの世界観の中で、まるで役者のように役割を演じていた少女達が、その値札を見た瞬間にただのお人形になってしまって……。

もちろん作家さん達だって食べていかなければならないし、お人形をつくるのにも経費はかかるし、こういった展示会を開くには場所代や作品の搬入費、広告費だってかかるだろうから、こういうかたちで販売に繋げたいというのは理解できる。

そもそもパラボリカの運営趣旨自体が、若いクリエイターさん達を経済的にもバックアップしたいというもののようなので、そういう意味でも間違ってはいない。

でも、できれば売買交渉は舞台の袖でやってほしかったなぁ、なんて(^^;)

展示が素晴らしすぎた為に逆にそんなことを思ってしまいました。

まあこのへんは現代アートの抱える問題のひとつなのかもしれないですが……。

ともあれ、ステキな時間を過ごさせてくださった西條さんには本当に心からのお礼と、今後の活躍をお祈りしたいと思います。

 

・三上晴子展

こちらも業界では有名な方なのでしょうか、空間デザイン(でいいのかな?)で数々の功績を残された三上さんの資料展示会です。

デザイン作品の写真パネルや資料などの展示のみで、再現作品などはなかったので、私的にはアレでしたが、この分野の研究をされている方などには大変貴重な展示になっているのではないでしょうか。

こちらは延長開催が決まったそうなので、今からでも見られるようです。

ご興味おありの方は、ぜひパラボリカ・ビスまで足をお運びくださいませ(^^)

しらすのニンニク炒め

夏の猛暑からこっち、ガス台を使わなくなって久しかったのですが、さすがに毎食キムチと納豆オンリーという食生活にも飽きてきました(^^;)

しかたない、なんか作るかー……という事で、スーパーへGO!

見切り価格になったしらすを発見。

大根おろしがあれば、そのまま喰うという選択もあったのですが、生憎というか幸いというか、大根がなかったので、炒めてみる事にしました。

フライパンにオリーブ油をしいて、ニンニクとしらすを放り込む!

実は私、しらすの目玉が取れてあちこち散乱しているのがダメで(^^;)

でも、ブラックペッパーをだばだば振りかければカモフラージュされてオッケーじゃん!wink

つー感じで、できました↓

Img_20151007_172824

 

ぬっ、これは……っ!!

予想以上に美味いっ!happy02

まさかしらすとニンニクがこんなに合うとは思いませんでした。

カモフラージュ用のペッパーも、いい感じに味を引き締めてますv

久しぶりに自信を持って「お試しください」と言える一品!(笑

私はさっと炒めただけなので柔らかいままの食感ですが、も少しカラッとするまで炒めると、ふりかけ風になるかもriceball

機会があれば、ぜひお試しくださいませhappy01

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