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宇宙の孤児

 火星には、かつて地球と同じような水が存在していたらしい。
 とすれば、もしや地球と同じような生命も、誕生していたのでは
ないか?

 そんな希望を乗せて火星に下ろされた火星探査車『オポチュニ
ティー』。
 粉塵に塗れながら、今もまだ、彼は生命誕生の痕跡を求めて、
火星の地表を走り回っている。

 昔はどうあれ、今やカラカラに干上がった星――火星。
 その岩石の下に、もし生命の痕跡が発見されたとして……それは
つまり死骸なのだろう。「かつては生命が存在していた」という
だけの、単なる記録だ。
 そんなものを見つけてどうするのだろう?
 うかうかしていると地球も同じ運命を辿るぞ、という自戒にする
ため?
 それとも、大昔に生まれた生命が、現在の過酷な環境でも生き抜け
るような生命体に進化している可能性もあるのだろうか?
 ……それで、進化した『もの』を見つけてどうするつもりなのか?
 同じ人類という種族にあっても絶えず殺し合っている我々が、まるで
形態も生命システムも違う異種生命体を受け入れられるとは、私には
とても思えない。

 では、何故調べるのか?

 それはひとえに、未知の領域を少しでも減らしたいという、人間の
傲慢なまでの知識欲ゆえに違いない。
 アダムとイヴの神話が語る通り、人間は安寧な楽園を捨てても「知り
たい」と願う生き物なのだ。
 その飽くなき探究心の果てに見るものは、どんなものなのだろうか――。

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