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博物館探訪-深川江戸資料館

木場の方へ行く用事があったので、ついでに寄ってみました『江東区深川江戸資料館』。

江東区民の啓蒙と、地域コミュニティの交流・振興を目指す公益財団法人が運営しているらしく、展示室や併設される小劇場で演劇、落語などのイベントも頻繁に行われているようです。

 

資料館内部には江戸時代末期の深川佐賀町の町並みが再現され、本当にその界隈に迷い込んだようなタイムトリップ感を味わえますhappy01 

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↑細かいところまでつくり込んである。

 

……が。

これはー……利用の仕方によってだいぶ評価の分かれる施設かなぁ~sweat02

 

基本的に建物が並んでいるだけで、文字でも映像でもいっさいの解説はついていません。

その代わり、複数名のボランティアスタッフが常駐しているようなので、うまく捕まえられれば詳しい説明を聞くことが可能です。

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↑法被を着ているのがボランティアスタッフさん。

スタッフさんによるかもしれませんが、わりとフレンドリーに向こうから声をかけてきてくださるので、質問はしやすいと思います。

ただこれは、時間に余裕がないとできないですよね(^^;)

また、事前に申し込みをすれば解説者つきの見学も可能で、その場合にはどうやら建物内部に上がることもできるみたいです。

私が訪れた時にもお子さん連れのご家族(団体?)が、スタッフさんの監督下でお部屋の中に入り、実際に棚を開けたり道具に触れたりしていました。

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こういった体験学習は、効果的に楽しく学べるいい取り組みだと思います。

展示室内は照明や音響による時間変化も体感できる工夫がされているので、本当にその家で生活しているような臨場感も味わえます。

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なのですが、ぶらりと立ち寄っただけではまったく得るものがないと言うか……sweat01

いや、おもしろいんですよ?

非日常感を味わうだけなら充分ですし、緻密につくられた建物や小物の制作費や維持費を考えれば、400円という入館料も決して高くはないです。

でも学習施設として見た場合には、今のままでは満足感を得にくいかな~という印象coldsweats01

入館時に貰えるパンフレットに建物の簡単な説明があるにはあるのですが、写真を見てもお判りいただけるとおり内部が薄暗いので、老眼の進んだ人間にはこれ読むの結構ツライです(汗

ただ同じ事情で解説ボードを置いても邪魔くさいだけかな、という判断も判らないではないです。

でも例えば、

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↑竈の上にある煙り出し(天窓)。

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↑こちらはすぐ横の障子戸の上にある格子が煙り出しの役目をしているので、天窓がない。

……というのを、私はたぶんそうだろうとアタリをつけて調べましたが、本当は現地でそういう解説が欲しいですよね(^^;)

かと言って、そのためだけにボランティアさんを捜して質問するのも、正直なところ面倒くさいsweat02

一応、展示室の奥に映像資料の見られるエリアもあるのですが、1本1本が長いので、他にひとがいるとちょっと利用しづらいです。

この日もほかに見ている方がいらしたので、私はちょっと遠慮しました。

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なので希望としては、建物ごとにボタンで再生される動画や音声ガイドを設置するのが効果的なんじゃないかな~と思いますが、費用の問題等もあるでしょうねthink

ただもともと江戸の民俗などを勉強されていて、実際にどんな感じだったのかを見にくるという方には充分な情報量があると思いますし、これを契機に興味を持つ、という効果も勿論期待できるので、機会があったらぜひ訪れてみてくださいhappy01

 

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大通りに面した大店。

干鰯っちゅうのは文字通り干したイワシのことで、昔は畑に肥料として撒いていたそうです。

それをさらに茹でてギュッと固めたものが〆粕、その際に副産物として摂れるのが魚油なんだとか。

だから魚油は安く販売できた、と、ボランティアスタッフさんから説明していただきました(^^)

深川の辺りは水運もよく、河岸にはこのような店や蔵が多く並んでいたんですって。

 

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Dscf2323 ←猪牙舟言うらしい。

河岸には船宿も。

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ちなみに2軒ある船宿の1軒は、裏側からも見られます。

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このへんが立体展示の醍醐味happy02

建物と建物の間を通ったりとか。

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もはや迷路(笑

 

長屋。

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Dscf2363 Dscf2365 あっ、ネズミが……っ∑(=゚ω゚=;)

 

長屋の共用スペース。

ゴミ箱やトイレがある。

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『たれかけ無用』って……coldsweats01

時代劇で、洗濯シーンは見たことあってもトイレのシーンってなかなかないので実感なかったんですが、共用なんですもんね、キレイに使えってことですよね(汗

ちなみに壁の貼紙『月水早おとし』は堕胎薬のチラシだそうで、江戸の長屋にはわりと普通に貼ってあったそうです。

 

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共用スペースにはお稲荷さんもいる。

お稲荷さんは船着き場にもいました。

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昔は生活の中で普通に、こうした小祠に手を合わせていたんでしょうね。

神さまがとても身近な存在だったんだろうなぁ。

 

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火の見櫓とその内部。

Dscf2339 あ、犬が……Σ(;・∀・)

さっきのネズミもそうですが、この町、結構いろんな動物潜んでます。

Dscf2389 この仔猫の親は……catface

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写真は撮りませんでしたが仔犬もどこかにいるので、そんなのを探してみるのも楽しいかも??happy01

博物館探訪-東京国立近代美術館・工芸館

絵画を中心に扱っている近代美術館本館から歩くこと数分。

北の丸公園に隣接して建つ工芸館では、主に明治以降につくられた陶磁器、木工、染織などの工芸品を展示しています。

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私が訪れた時は、工芸館開館40周年記念特別展として『陶匠 辻清明の世界―明る寂びの美』が開催されていました。

辻(本当はしんにょうの点がひとつ)晴明さんは「明る寂び」というひとつの美意識を構築された方だそうで、東京都名誉都民でもあるのだとか。

「明る寂び」というのは、もともとは哲学者の山口諭助氏が日本美の『寂び』を「冷え寂び」「暗寂び」などに分類したもののひとつで、辻さんが「明る寂び」という言葉そのものに強い感銘を受けたことが始まりらしいです。

いわく、宿命を素直に受け入れ、自然と合一する静寂の境地でありながら華もあり、優美でのびやか。さらには夜明けの空に似た澄んだ気配すら感じられる、と。

ひとつの言葉からこれだけのインスピレーションを得られる感受性にも驚きですが、そこに「軽いユーモア」をプラスし、自分の作風としてひとつのカテゴリにまで昇華させるというのがまた凄いですねthink

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のびやかでユーモラス……うむ、確かに。

 

では暫し「明る寂び」をご堪能くだされ。

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↑展示室内に和室が!

ここ、趣きがあってよかったですhappy01

こういうお部屋でまったりしたいな~。

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ナゾの玉手箱。

何入ってるんだろう……。

 

Takebashi_074 信楽窯変蕪鉢

Takebashi_078 唐津皮鯨大盃

Takebashi_076 信楽自然釉釘掛花入

これ、とてもキレイshine

自然釉ってのは、窯の中で偶然灰がくっついてできたものを言うのだそうです。

(詳しくはこのへんのサイトを見てみてください(^^;)

そう考えると、宿命を素直に受け入れた奇跡の逸品なんですねheart04

 

Takebashi_080 信楽山羊角杯……使いづらそう……coldsweats01

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信楽窯変馬上杯

見る角度によってずいぶん趣が違う。

これが立体造形物の醍醐味ですよねheart02

展示物と展示物の間に充分なスペースがあると、正面からだけでなく斜めや側面も鑑賞できていいですね!

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これも本当は側面から見たかったのですが、隣の展示物が邪魔になって(汗)見られませんでした。残念think

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↑でもケースなしだとさすがに怖いsweat01

この部屋ではカメラやバッグを思わずたすき掛けしちゃいましたcoldsweats01

 

辻さんは古美術愛好家でもあったそうで、埴輪や土器などの愛蔵品(なのかな?)も展示されていました。

Takebashi_087 古墳時代の埴輪

Takebashi_091 桃山時代の香合

 

そんなワケで、結構見ごたえのある展示会でした。

開催は今月23日まで。

またしてもあまり日にちがないですね(汗

気になる方は、ぜひ!

 

工芸館、実は建物そのものが重要文化財です。

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明治43年に近衛師団司令部庁舎として、日本人技師の田村鎮氏が設計したそうです。

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内部も明治期の建築物ならではのレトロな趣きで、好きな者なら中にいるだけでもテンションupup(笑

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Takebashi_057_2 通風孔(?)まで美しいshine

 

……余談ですが、本館と工芸館の間に国立公文書館 があります。

私は公文書館の存在自体知らなかったのですが、ちょうど「日本とデンマーク―文書でたどる交流の歴史」なんて展示をやっていたので、通りがかりに少しだけ立ち寄りました。

明治期に日本を文明化させようと様々な努力をした日本人と、それに力を貸してくれた外国人の姿なども垣間見られて、結構興味深かったです。

今まで実はあまり明治政府が好きでなかった私ですが、ここのところ立て続けに近代史にまつわる展示などを見ていたせいもあってか、あのひと達はあのひと達なりに日本の未来をよくしようと頑張ったんだな、と、ちょっとしみじみさせられました(^^;)

こういう「偶然」から学ぶことって、案外多いんですよねconfident

ラ・ラ・ラ・ディッシュ!ヽ(≩∀≨)丿

またしてもスーパーの野菜売り場でふぉ~りんらぶ♪

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ひゃ~っ、なにこの鮮やかさhappy02

ラディッシュってこんなに綺麗な赤色でしたっけ!?

さほどラディッシュ好きなワケではないのですが、勢いで連れ帰ってきてしまいました(^^;)

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見れば見るほどきれ~いshine

葉っぱの虫喰いまでがカワイイheart04

この可愛さのまま食すには、やっぱり丸ごと蒸し焼きか!?

ってなワケで。

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ラディッシュ(皿)なだけに、ちょっとプレートに盛ってみた。←オヤジかsweat02

んー、加熱すると色抜けしちゃいますね……weep

でもトロッとした食感で美味しい~~~~notes

滑らかな歯触りと甘みが激ウマです!

普通のラディッシュよりも柔らかくて美味しいかも?

残りはやっぱり色を楽しみたいので、生のままスライスして、お酢とえごま油、ハーブソルトでササッと和えて食べました。

これも美味しcatface

食べ物は美しくて美味しいのがイイね!up

博物館探訪-東京国立近代美術館

日本の五大国立美術館のひとつ、東京国立近代美術館

名前は知っていたけれども、そう言や行ったことがなかったので、11月3日の無料公開日を狙って訪ねてみました(^^)

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この美術館は『明治以降の日本美術の流れを見せる』をコンセプトにしているそうで、展示室の構成も年代別になっています。

添付されている解説ボードも、その絵の技法や作者の人物像のほか、描かれた時の時代背景、その絵が社会にどのように受け入れられたのかなど、わりと記述が詳しく、画家を目指す方や美術史の学習にも役立ちそうという印象。

展示数も多く、バラエティに富んでいるので、半日くらい飽きずにまったり見て回れますsnail

 

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カンディンスキー作『全体』

なんか顕微鏡を覗いているみたいhappy01

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ココシュカ作『アルマ・マーラーの肖像』、佐伯祐三作『パリ風景』。このへんは大正時代に描かれたもの。

エルンスト作『つかの間の静寂』は昭和中期頃の作品だそうです。

残念ながらワタクシ美術にはまったく明るくないので(汗)作品評は控えますね(^^;)

 

以下、個人的に気になった作品をいくつかご紹介↓

Takebashi_011 情報メモってくるの忘れた~sweat02

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高山辰雄作『穹』と杉山寧作『穹』。

同じタイトルのふたつの絵は、片や月を主役に鮮明に描き、もう一方は仄かな明かりで月の存在を匂わせる、という描き方において好対照である、と説明が付けられていました。

絵が発表された時にも、両者は同じ壁に並んで展示されていたのだとか。

……なのですが、今回の展示では離して飾られていました(^^;)

あれ、そこまで言うならふたつ並べておいてほしかったなthink

 

Takebashi_020 東山魁夷作『冬華』

Takebashi_009 アンドレ・ケルテス・ポートフォリオの一作。

 

Takebashi_012 藤田嗣治作『サイパン島同胞臣節を全うす』

Takebashi_014 同『動物宴』

同じ作家の絵ですが、タッチや画風が全然違いますね。

サイパン島の方は画面の中に切腹をする兵士や海に身を投げる女性、すでに死んでいると思われる子供の姿などが描き込まれ、見るからに暗澹たる作品になっています。

動物宴の方は一見ファンシーなのですが、実は壁に貼られている女性の絵と卓上のごちそうが対応しているのではないか、という解説もあり……じわりと怖い絵になっています(^^;)

私のような美術鑑賞リテラシーの低い人間には、こういった着眼点の示唆があるのはありがたいですね!

 

Takebashi_026 徳岡神泉作『蕭条』

Takebashi_031 近藤弘明作『無限』

もうこのあたりは、写真では良さが絶対伝わらないのでぜひ実物を見にいってほしいのですがsad

日本画って色彩や筆使いが淡いから、というのもあるのですが、例えば……

Takebashi_023 中村大三郎作『三井寺』

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正面から見た時と、向かって左側に若干寄って見た時とで、訴えかけてくるものがまるで違う。

Takebashi_029 菱田春草作『松に月』

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これは近づいて見るよりも引いて見る方が、和室の窓外に月を眺めるような心持ちになれて、より風情豊かに感じられます。

画面いっぱいに何かを描き込むのではなく、スペースを残した構図で場面をつくる日本画ならではの仕掛けなのかもしれませんが、自分が気持ちいい立ち位置を模索しながら鑑賞するのもまた楽しいひとときですよhappy01

 

Takebashi_037 東山魁夷作『映象』

Takebashi_041 同『道』

この美術館のもうひとつの特徴として、作品に対する作者自身の言葉が度々紹介されている、ということがあげられるかと思います。

『道』についても、「遠くの丘の上の空をすこし明るくして、遠くの道がやや右上りに画面の外に消えていくようにすることによって、これから歩もうとする道という感じが強くなった」という作者の言が解説ボードに載せられていました。

それを受け、「『道』には、戦後の日本の再出発への希望が託されているのです。」と解説を締め括っているのですが……ここまで書いちゃうと少々過剰かな、という気もします。

ほかでもあったのですが、絵の描かれた背景(時代や作家の心理状態)を説明した後に、(その視点で見ると)この絵は作者の狂気を描いたものだ的に、その絵を見て「どう感じるべきか」を解説で断定してしまうのは、鑑賞者の自由な感性を阻害しかねないのではないかと(^^;)

先述した『動物宴』のように、このオブジェクトにはこういう意味がある(かもしれない)という鑑賞のヒントを与えるのは大変効果的でしょうが、「情報」と「解説者の感想(見解)」は別物なので、鑑賞者が自分で感じて考える余地を奪ってしまうのは、学習施設としてはいかがなものかと思います。

作家の意図を説明するのも、場合によりけりですが、個人的には、作品からそれが読み取れなければ失敗なんじゃね?と思ったりするので(汗)良し悪しかな、と。

本の後書きで一所懸命自分が書こうとしたものの説明をする作家さんってたまにいますが、いやそれ本編で判るように書けよって(^^;)

しばしば美術館の解説不足にモンクを言っていた私ですが、あんまり説明しすぎるのもよくないんだな、と今回痛感しました(笑

 

いつもモンクを言っていること、で思い出しましたが、今回もパンフレット勧められなかったんだよなー。

なに? 最近の博物館ってパンフレットつくらない主義??

それとも無料公開日だから置いてない、とかなんですかね?

もう慣れてきたのでいいんですが、無料公開日って一見さんも結構来ると思うんですよね。

しかも見るのは常設展。

そしてどの博物館も手持ちの資料のすべてを常に公開しているわけではないので、その日自分が見かけなかった資料がパンフレットに載っていることもあるわけですよ。

そうしたら、そのうちの何人かは「あ、この館こんなの持ってやがる。くそ、また見にいくか」ってな具合に再来館してくれるかもしれないじゃないですか。

一見さんをリピーターにできる方法を、もう少し貪欲に瀬踏みしてもいいんじゃないかなと思ったりするのですが、余計なお世話でしょうかねcoldsweats01

 

私が訪れた時は『彫刻を作る/見る/聞く』という企画展もやっていました。

いろんな立体造形物があっておもしろかったです(^^)

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↑こんなのとか。

『Golem』シリーズのひとつだそうです。なんかカワイイheart01

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これは『森の死』とかいうオブジェ。

これもなー、写真ではたぶん良さが伝わらないんですが、現物の前に立つとなんとも言えない感慨深さを覚える作品でした。

この企画展はもう終わっちゃってるみたいです(紹介遅くてすみません……)。

 

そんなこんなで、3時間くらいがあっという間の見学でした。

私は今回時間が合わなくて利用しなかったのですが、こちらの館では毎日14~15時にボランティアスタッフによるガイドツアーがあるようなので、興味のある方はそれに合わせて行ってみるのもいいかもしれませんねhappy01

街の灯りがとてもキレイね♪

明治5年の10月31日(旧暦9月29日)に横浜でガス灯が点火されたのを記念して制定された『ガスの記念日』。

毎年この時季、こんなものをやっているらしい。

とゆーワケで行ってまいりました、横浜・馬車道!

 

結構広範囲にわたってイルミネーションやら展示やらの催しが行われているようなので、いくつか見たいものをチョイスして回ることにしました。

別の用事で横浜入りしたのが5時過ぎだったので、まずは関内ホール前のガス灯点火だけは見逃せない!と急ぎ足run

私が着いた時は、ジャズの生演奏が行なわれていました。

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みんな結構お年を召した方達なのですが、このお爺ちゃんのサキソフォン(?)がとろけるように甘い音色なんだわ、これが(笑

しかもみんなイイ笑顔だぜshine

私自身はさほどジャズ好きなわけではないのですが、宵闇の街にしっとりと馴染んで、ステキなひと時を過ごさせていただきましたconfident

楽しそうにお仕事(?)しているひとを見るのは、なんか気持ちがいいですね!

 

そして灯されるガスライト。

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関内ホール前だけではなく、81基ものガス灯が今でも街灯として活躍しているのだとか。

二酸化炭素の排出量とか地球温暖化回避の観点から見るとどうなんだろう、なんて思ったり思わなかったりもするのですが(^^;)、電灯とは違う、炎の揺らぎで変わる表情豊かなガスの灯りは、やっぱりノスタルジックで魅力的heart02

明るきゃいいってもんじゃあないのさ!……と言いつつも、夜道で手許の地図がまったく見えずsweat02

本当はホテルニューグランドのキャンドルファンタジーを見たかったのですが、行き着けませんでしたcoldsweats01

 

でも途中で赤レンガ倉庫の近くを通って、本当にキレイな夜景を拝めたので満足です!

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私のカメラではこれが限界なのですが、実景は本当に素晴らしかった~shineshineshine

 

帰り際、これだけは絶対に見たいと思っていた横浜テレビ局のガス灯展示!

……なんですが、とっても小規模で、スタンプラリーの景品を受け取りに来たひとがついでにちょっと見ていくくらいのつもりで用意されたものだったようです(^^;)

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花ガスランプも置いてありましたが……これ、GAS MUSEUMから持ってきたものかもな。

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でも他に見学者もいなかったためか、係(?)のお姉さんがいろいろ説明してくれて楽しかったです。

昔のガス灯は裸火でしたが、現在馬車道で使われているものはすべてマントルを被せたものなのだとか。

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マントルは絹に薬品を染み込ませたもので、燃えて灰になっても半年くらいはそのままの形を保てるそうです。

でもこれ、ひとつ1700円くらいするんですって。

それが1基にみっつくらい必要だから……って、結構維持費かかりそうですね(^^;)

会場にいた(お姉さんいわく)専門家の方が言うには、マントルをつけた方がオレンジ色っぽい明るい燈火になるそうです。

 

専門家「昔は裸火だったので、燈火の色も青っぽかったと思いますよ」

と言った途端、お姉さんが目をキラキラさせて、

お姉さん「だからブルーライト横浜っていうのかしら!?happy02

 

……ああ、ここにも楽しそうにお仕事するひとがいた(笑

このお姉さん、どこのひとなのか判りませんが、私が展示品の写真を撮りだしたら「あっ、私も撮っておこう。めったにこんなの見られないし!」と、いそいそカメラを持ち出したり、ともかくガス灯LOVEheart04感が半端なかったです。

なにげでこのお姉さんに出会えたのが、今日一番の収穫かな(笑

 

そんなワケで、僅か2時間弱の横浜散歩。

建物も綺麗だし、なんと言っても夜景の美しい街なので、機会があればまたゆっくりお散歩してみたいと思いましたconfident

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オレ様レシピ*かぼちゃとヘーゼルナッツのマスカルポーネ和え

駅ビルの中のスーパーに立ち寄ったらヘーゼルナッツなんて珍しいものが売っていたので、ついつい衝動買い(^^;)

ビールのつまみにパリポリ喰ってたんですが、せっかくなので料理にも使ってみました。

 

1)かぼちゃを適当な大きさに切り耐熱容器に入れ、ハーブソルト、胡椒、ココナッツオイルを適当にかけてからレンジで加熱。

 ココナッツオイルはオリーブ油などでもいいかと思います。

2)ヘーゼルナッツをビニール袋に入れ、トンカチなどで適当に砕く。あまり細かくしすぎない方がカリッという食感を楽しめていいと思います。……ちなみに私は面倒なので、砕かずに丸ごと使いましたcoldsweats01

3)かぼちゃが柔らかくなったら、2)とマスカルポーネチーズを入れて、全体に混ざるよう和える。私は冷蔵庫の奥に眠っていたドライイチジクも細かく切って入れてみました。レーズンなんかも美味しいかも。

4)彩りにフリーズドライのザクロシードを振りかけて、でっきあっがり~note

 

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はぁ~ん、美味しい~~~~catfacecatfacecatface

かぼちゃのほっこりした食感と、ヘーゼルナッツのカリカリ歯ごたえが絶妙にマッチングshine

ちょっぴりスモーキー(?)な風味がまたheart04

マスカルポーネの爽やかさと、時折イチジクの濃厚な甘みも楽しめて、これは美味い!!

胡椒もいいアクセントになっていますflair

オリーブ油を使用した場合は、冷やして食べても美味しいかとhappy01

(ココナッツオイルだとダマダマになっちゃうのでsweat01

 

もともとナッツ類は軒並み好きなのですが、ヘーゼルナッツ、かなり美味いです! 

実は今までヘーゼルナッツを単体で食べたことはなかったのですが、カリカリ感が半端なく、最初少しクセがあるかなと思いましたが、今ではすっかりお気に入り(笑

好き嫌いはあるかもしれませんが、気になる方はぜひ一度お試しあれ!

一緒にドライデーツも買ってみたので、今度はそれと一緒にバニラアイスとかに混ぜてみようかなcatface

恋の季節なの♪(?)

今までの経験則で、家の中を蜘蛛がぴょこぴょこ歩き回っている間はGの出没率が下がることから、虫嫌いの私ですが蜘蛛だけは同居を許しております。

どうやら今現在、でかいのとちっさいののおそらく3匹が我が家に常駐しているようです。

で。

今何気なくパソコン奥の壁を見たら、でかいのが前脚(?)を振り上げながら左へ右へ弧を描くようにうろうろしている姿が……。

何やってんだ?とその周囲を見回すと、少し下にちっさい蜘蛛が縮こまっておりました。

……えっ!? もしやそんなところで共喰いとかやめてくれる!?sweat01

とか思ってる間にでかいのがちっさいのの上に飛びかかった!

いやーっ、ちっさい子食べられちゃう~っcrying

 

……?

 

1秒くらいで、でっかいのが慌てたように飛びのきました。

ちっさい子は「かーっ!」って感じで前脚を振り上げ、どうやらご立腹のもよう。

……あれ、これって……もしかして交尾ですか?coldsweats01

荒ぶるちっさい子を遠巻きにして、でっかいのが再び左右に弧を描きながら間合いを詰め……

乗っかった!

怒られた!

そんな事が2、3度繰り返され、やがて2匹は机の裏側へと去ってゆきました……。

 

がんばれ、青少年!(笑

 

……でもこれ、うちで殖えるってことか??

まあGが殖えるよりはいいか。。。。

博物館探訪-国立西洋美術館・アルチンボルド展

またしてもタダ券を手に入れたので、行ってまいりました。

国立西洋美術館『アルチンボルド展』。

 

この日は平日で、しかも雨降りという悪天候にも関わらず、チケット売り場に列ができるほどの盛況ぶり。

先日皇族のどなたかが訪れたなんてニュースもあったしね~。

てな具合で、私自身は正直それほど期待していなかったのですが……すみません、おもしろかったです!coldsweats01

実はワタクシ絵画については、好き嫌いは言えても良し悪しは語れない審美眼のなさなのですが(汗)なんか難しいことを抜きで見ても充分楽しい作品群だったのではないかと思います。

だってひとの顔を描くのに魚やら野菜やらがてんこ盛りになってんですよ?

嵌め絵か寄木細工かってなくらいぴっちりと、イイ感じにひっついてんですよ!?

しかも、帽子代わりのかぼちゃの上にかたつむり乗ってたり、びっしり寄り集まった鳥群の中に一羽だけ魚咥えてるやつが混ざってたり、トナカイの向こうに潜んだクマだかヒョウだかが顔半分だけ覗かせてこっちをじっと見てるとか、なにこのささやかなサービス(?)happy02

私、ピカソは好きになれないけど、このひとの絵はなんかイケる!(笑

もちろん造詣の深い方は、寓意を読み解くなど難しいことを考えながら見ればより楽しめるかとgood

 

アルチンボルドはルネサンスの終わり頃(マニエリスム期とか言うのか?)に活躍した宮廷画家だそうで、その作品はルーブル美術館でモナ・リザに次ぐ人気なのだとか。

自分の仕えている相手の肖像画、あんなにしちゃって怒られなかったんかいな、とひとごとながら心配になったりしたものですが、当事者達にも案外大ウケだったそうです。

当時の肖像画はお見合い写真代わりにもなっていたと聞きましたが、いいのか!?(逆にいいのか?笑)

どうやらポイントは、展示室内の解説ボードにも度々出てくる『クンストカンマー』。

『驚異の部屋』と訳されるこの部屋は、大航海時代を経て古今東西から集められた珍品奇品が飾られた、博物館の前身にもなったと言われるもの。

アルチンボルドが肖像画で描いたナスやトウモロコシといった野菜も、外国から入ってきたばかりの珍しい品で、当時は皇帝のクンストカンマーでしか見られないものだったんですね。

世界のすべてを手に入れたい皇帝にしてみれば、そういった素材で自分の肖像画を描かれることは、逆に誇らしかったのかも。

まあ、なんとな~く私はそこに画家の皮肉を見てしまったりもするのですが(^^;)

ただアルチンボルドさん自身が、皇帝の傍近くに仕えていなければ見ることの叶わなかったそれらの品々をじっくり観察し、描きたくて描きたくてしようがなかった!というのは画面からひしひし伝わってきます(笑

ともかくひとつひとつのオブジェクトがとても細密。

後に百科事典の挿画にも使われたという話でしたが、羊の毛の一本一本までもが細かく描き込まれていて、本当にふっさふさ!

『大公皇女』の肖像画(これは普通の肖像画)なんて、帽子がとても立体的で、手で掴めそうでした。

確かなデッサン力で趣き深く描かれたそれぞれのオブジェクトは、それひとつでも立派な絵画。

静物画が本格的に描かれるのは1600年前後からだそうですが、その先駆けとしても影響を及ぼしたのではないかと言われる所以は、そういう点からなんでしょうかね。

 

そしてその画力もさることながら、アルチンボルドさんの凄いところは、たぶんセンスshine

なにより「すげーっ!」と思ったのは、目の描き方。

彼に影響されて描かれたとして展示されていた他の画家の人物画を見ると、オブジェクト同士が緻密に詰められてなかったり、目の部分にムリがあるのが散見されたのですが、例えばアルチンボルドさんの『大気』では、鳥に咥えられた魚が実は人間の『目』を表現しているんですね。

そこにあっても違和感のないアイテムをそっと混ぜ込んで、全体のバランスを取る。

これはもうセンスとしか言いようがないですよねcoldsweats01

 

自分の顔をアルチンボルドさんに描いてもらったらどうなるか?

それを体験できるコーナーが、展示場に入ってすぐのところに設けられています。

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撮影時間中は静止画を表示してくれるので、画面の横に本人が立って記念撮影することも可能です。

↓こんな静止画がしばらくの間表示されます。

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Dscf1962 ←ひとによって使われる野菜が違うらしい。

ここでしか体験できないものだと思いますので、ぜひお試しくださいhappy01

 

とゆーことで作品についてはこのへんにして、一応展示評価の方もいくつか。

展示物の解説フリップを見ると、度々『〇〇に帰属』『〇〇にもとづく』という説明文があるのですが、『帰属』は「おそらく〇〇さんが描いたものと推定」、『もとづく』は「〇〇さんの作品を誰かが模写したもの」という意味だそうです。

これ、常設展の方でもいくつか見かけたのですが、美術品鑑賞では一般的に使われている表現なんでしょうかね?

まったく門外漢の私には意味が判らなくて「なんじゃらほい?」だったので、蛇足に思えても一言どこかに注意書きが欲しかったな、と思いました。

今回デッサン画などの絵画として完成していない作品も多かったせいか、結構『帰属』『もとづく』が多用されていて、相当気になりました(^^;)

また、『ハプスブルク宮廷』というテーマの部屋で、不意に鉢などの造形物が展示されているコーナーがあるのですが、その意図についての説明がないので、どういう繋がりでここに展示されているのか少々判りづらかったです。

おそらく、この時代にはこういうものが創られました(もしくは好まれました)という資料なのでしょうが……think

ただ作品自体は非常に美しく、見どころ満載です!

水晶製の平皿などは、脚部にまで細かな彫刻が施され、光が透過して床に投影された模様が本当に美しかったですshine

血玉石を使った『ネプトゥヌスをともなう巻貝形の鉢』も、私は血玉石の実物を初めて見たのですが、まるで塗料を塗ったみたいな深いモスグリーンにビックリ。

血玉石って確か、十字架に架けられたキリストの血を受けた石と言われているものだと思うのですが、よく見るとところどころに小さな赤い斑点も見られましたhappy02

『大きな貝形の鉢』も、ハーピー(たぶん)の調金や、地球(?)を足蹴にしている鳥などが意匠されていておもしろかったです。

たぶん何かの寓意があるのかな?

こういうのも解説があるといいのにな~despair

他の部屋に展示されていたブロンズ製品でも、蝶番があるので小物入れなのではないかと思われるものや、トカゲの1匹がもう1匹の尾を噛んでいるものなど、なぜそんなものが創られたのか、どう使用されていたのかなどの解説が欲しいな、というものがありました。

ただ、こと美術館の説明不足については度々指摘してきましたが、もしかしたらそこが博物館とは似て非なるものなのかな、とも最近考え始め(^^;)

博物館の役割が「知識へのこと問い」だとすれば、美術館のそれは「感性へのこと問い」。

また、ピクトグラムが言語を超えた伝達や相互理解を目的としていることを考え合わせれば、美術館のあり方はこれでいいのかもしれないですねsweat01

 

ところで、今回の展示会の目玉になっているのは、『四季』と『四大元素』と名づけられた連作8枚の絵。

このふたつのシリーズは、例えば『春』と『大気』、『冬』と『水』が互いに関連したかたちで創作されています。

ので、展示も関連するふたつを並べてあったのですが、次の部屋にも同じ並びで拡大パネルが展示されていました。

……だったら、実物は春夏秋冬で並べてほしかったかなcoldsweats01

季節ごとにどう描き分けているのかとか、火と水の対比とかも見たかったです。

同じ比較を2度もする必要ないじゃん?と私は思ってしまったのですがsweat01

ただ、拡大パネルの展示は非常によかったと思います。

絵が細かいので、拡大してみて初めて判るオブジェクトなどもありましたし。

今回、あちこちで見学者同士がぶつかっているシーンに遭遇したのですが、絵の細かいところまで見ようと近づいて、気が済んで離れる時にぶつかっちゃうっていうのがあるようだったので、目玉の2シリーズだけでも拡大パネル化したのは親切だったと思います。

もっとも、ひと同士がぶつかってしまう要因はもうひとつあって、部屋の角に展示した絵に対し直角になったすぐの壁に、次の絵の解説ボードのついている場所が結構ありました。

今回、絵に近づいて見ているひとが多かったので、一歩さがって離れる際に、次の解説ボードを読んでいるひとの肩にぶつかっちゃうんですよね(汗

絵の逆側の壁にスペースがあったので、解説ボードの掲示場所を替えればいいのにな、と思いました。

 

そして1点、ものすごーく気になったのが……ここもパンフレットを勧められなかったんですよねdown

と言うより、パンフレット自体がなかったんじゃないかと。

私はチケットと一緒に広告用(?)のパンフレットを貰ったのですが、この程度のものでいいので、やっぱりパンフレットは置いてほしいな、と思います。

パンフレットって、見学時の手引きというだけでなく、帰宅してからさらに知識を収集するための手がかりだったり、何より思い出になるものだと思うんですね。

まあ思い出が欲しけりゃ、ショップで展示会のカタログ買えやってことなのかもしれませんが! 富裕層しか学問できないという風潮に抵抗したい私としては、逆にペラパンフくらい置けやannoyって感じですcoldsweats01

ましてや広告用のパンフレットをつくって展示会用のパンフレットをつくらなかったのだとしたら、高い観覧料金払って見てくれている来館者をたいせつにしてないのかなと感じてしまいます。

いろいろ大人の事情もあるのかもしれませんが、再考していただきたいなと思いました。

 

そんな感じで、思うところはそこそこありましたが、全体的にはおもしろい展示会になっていたと思います。

9/24(日)が展示の最終日なので、もうあまり日もありませんが(汗)気になっている方は、ぜひ足を運ばれてみてはいかがでしょうか?

博物館探訪-澤乃井 櫛かんざし美術館

以前から一度行ってみたいと思いつつ、その為だけに行くにはちと場所が遠いな、と躊躇していた『櫛かんざし美術館』。

先日、この美術館の運営母体であるらしい澤乃井園を訪れる用事ができたので、念願叶って行ってきました(^^)

 

櫛かんざし美術館には、江戸時代から昭和に作られた櫛と簪を中心に、矢立や筥迫(はこせこ)などの美術工芸品が展示されています。

コレクション数は約4,000点、その内の400点が、季節ごとの展示替えを行ないながら常設展示されているそうです。

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残念ながら展示室内は撮影禁止になっていたので、収蔵品についてはざっとご紹介するに留めますが、これだけの数の簪を一度に見られる施設は珍しいと思います。

また、要所要所に結髪のかつらが置かれていて、実際に簪や笄が挿し込まれているのも判りやすくてよかったです。

 

第1展示室には、主に江戸時代の作品が並べられています。

古い時代の簪はそうでもないのですが、江戸時代中頃から簪の先に耳かきのついたデザインが横行し始めます。

これ、実は江戸時代に度々発令された「奢侈禁止令」に対応したものなのだとか。

装飾品ではなく実用品である、と言うためだったらしい(^^;)

でもその後だんだん耳かき部分が巨大化していったりもして、いやこれ、耳穴どんだけデカいんだよ!?って感じになるので、結局は装飾品に戻っていくのがまたおもしろいですね(笑

笄も、最初は頭を掻いたり髪筋を整えるためのものだったのが、しだいに装飾性を備えていったのだそうです。

私は笄と言うと日本刀にくっついているものの方が馴染みが深かったので、先が細くなっていない棒状の笄はちょっとびっくり。

そういや時代劇で花魁とかがいっぱい挿してますね、これ。

挿すというよりは、髪を巻きつけて結い上げるのに使っていたみたいです。

そういう意味でも、元は実用品だったものが装飾性を帯びていく。

人間の美意識とか、考えると深いですね……。

同じ部屋に展示されていた矢立なども、まさにそうした逸品でしたconfident

 

地下にある第2展示室には、明治以降作のものが中心に展示されています。

その時代時代によって、技術も勿論ですが、価値観や審美眼も変化があるのだな、ということが判ります。

制作時代順に櫛を並べてあるところがあったのですが、これなどは各時代の特徴を比べることができて、大変興味深かったです。

やはりいろんな技術や美意識の発展があった江戸期の作品は、螺鈿や細かい彫刻がなされた芸術性の高いものが多かったです。

幕末になると作りが雑に(^^;)

まあ世の中が動乱してるから、しかたないっちゃしかたないですかね。

明治時代の櫛は幾何学的な図案で洗練されていますが、個人的には面白みに欠けるかなthink

大正時代になると、まさに「大正浪漫!」と呼ぶのが相応しい、レトロな美しさshine

櫛や簪に真珠や宝石を使いだすのは、大正時代からだそうです。

 

ひとつ印象に残ったのは、花柳界の芸者さんが正月の七草頃まで挿すという稲穂の簪!

前年の秋に収穫された稲で作るらしいのですが、根元に鳩の飾りがついていて、願いが叶うと目を入れるという習わしがあるんだそうです。

だるまじゃないところが艶っぽくていいですねheart02

 

第3展示室には、筥迫や日本人形が飾られていました。

私、この筥迫が結構好きでhappy02

いわゆる小物入れらしいですのが、挿さっているびらびら簪が大好きでhappy02happy02

鎖でチャームがちゃらちゃら下がっているところがたまらんのですよ!

ちなみにびらびら簪、『歩揺簪』と書くそうです。

めっちゃ当て字だなと思って調べてみたら、古代中国の髪飾り(釵子?)に玉とかをぶら下げたものを『歩揺(ほよう)』と呼ぶんだとか。

って、人形劇三国志で見たアレのことか!?

その他、大正時代に流行った髷の見当たらない結髪かつらも展示されていたのですが……名前が『行方不明』というのが私的にはツボでした(笑

 

などなど、ご紹介しきれませんが、他にも紅板という携帯用化粧品セットや、ガラス製の櫛や簪など珍しい資料もたくさんありました。

ただ、若干解説不足な感は否めません。

例えば、第2展示室にあった「あせしらず」と書かれた看板?などは、おそらくうちわの商品ポスターなのではないかと思われますが、特に詳しい解説がついておらず、どこから持ってきたものなのか、なんの意図でここに展示したのかなど、少々判りづらいままになってしまっていたのが残念でした。

また、特に細かな細工の施された資料には拡大鏡をつけて展示する、などの工夫もあると、より充実してよかったのではないかと思います。

少なくとも、第3展示室を出たところにあるラウンジで見られる映像資料は、本来なら最初に見せてから実物資料を見学させた方が学習効果は高いんじゃないかな、と感じました。

とはいえ、美しいものを見て楽しむ!という欲求は充分に果たせる空間になっていますので、ご興味のある方はぜひ訪れてみてくださいhappy01

 

この美術館は、ホールからの景観やお庭も見どころのひとつです。

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↑正面玄関ホールから多摩川を臨めます。

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↑お庭の散策では、お花を観賞することもhappy01

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↑こんな石仏とも出会えますよ(笑

醸しちゃってます~

空気と水の美味いところは、酒もまた美味いのん~note

ということで、行ってまいりました小澤酒造の酒蔵見学

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兄夫婦の誕生日祝いイベントだったので、事前にネットで予約をしておいて正解でした。

この日は土曜ということもあってか、待合室は満席。

でも山小屋風の待合室は、クーラーも利いていて快適~confident

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↑入ってすぐのところに飾られていた、酒造りの行程を示した人形。

あと『酒匠会』なるところが発行している『美酔物語』という情報ペーパーが設置されていました。

「いい酒はいい酒器で飲る」をコンセプトにした陶器コラムなんかも載っているので、興味のある方はゲットしてみてくださいbottle

そんなものを読んでいる間に、ガイドさん登場。

昔はマイ徳利を持参して酒屋にお酒を買いに行った話や、澤乃井の杉玉は裏山から材料を採ってきて作っているとか、そんな小ネタまじりの説明を聞いた後は、いよいよ蔵に潜入です!

ちなみに杉玉、希望すれば売ってくれるそうですよ(笑

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↑蔵の扉の上には神棚が。

手前にある水場で靴底を清めてから入ります。

 

蔵の中は冷房もないのにひんやり~。土塀効果だそうです。

……一応写真撮影OK(動画はNG)だったのですが、見るのに夢中で撮り忘れました(^^;)

残念ながら仕込み時季ではなかったので見どころも少なかったのですが、古民家のような梁の趣や、雰囲気を堪能するだけでも楽しかったです。

貯蔵タンクは鉄製とステンレス製があって、ステンレスは高い!とか、容量8.101(リットルか?)の貯蔵タンクがあれば、1日2合ずつ飲んで60年飲み続けられる!とか、そんな小話も聞くことができます。

酒作りの職人も高齢化が進んでいるなんていう業界の課題なんかもポロリと零され、いろいろ感慨深いものがありましたthink

 

そして圧巻だったのは、見学順路最後に訪れる『蔵の井戸』!

澤乃井さんでは多摩川対岸の山奥にある『山の井戸』と、この『蔵の井戸』のふたつを使っているそうですが、ともかく本当に水が綺麗shine

普通井戸と言うと縦型のものをイメージしますが、これは横井戸と呼ばれるものだそうです。

中近東などの乾燥地帯で発達した様式だそうで、遠方から地下を通して水を曳いているのだとか。

この水使ってんなら、そりゃ美味い酒ができるわ!(笑

そんなこんなな酒蔵見学。

最後にお酒も振る舞っていただき、ご機嫌状態で蔵を後にしましたnotes

 

ほろ酔い気分で次に向かったのは『豆らく』さん。

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ああ、こういう小鉢でいろんなものが食べられるお料理っていいですねheart04

ここでもお酒をいただき、美しいお料理をツマミに舌鼓catface

そしてお腹を満たした後は、私の行きたかったかんざし美術館へみんなつき合わされるという(^^;)

美術館のお話は、また別だてで(笑

 

美術館見学の後、澤乃井園に戻りがてら途中の寒山寺へ。

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この寺は、明治18年に書家の田口某が、中国遊学の際に訪れた寒山寺から釈迦仏木像を託されたのに端を発するのだとか。

落成したのは昭和5年。

この地の地主で、澤乃井醸造元当主であった小澤太平氏の尽力によるのだそうです。

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中央のケース内に件の木像が安置されています。

写真だと光っちゃってよく見えないですねsweat01

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↑うちの老母も頑張って階段をのぼりおりしております(笑

 

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ってな感じの沢井探訪。

正直、酒蔵以外はあまりこれと言ったものもないのですが(汗)久しぶりにマイナスイオンを浴びて、リフレッシュ効果に与りましたhappy01

次回は普通に山歩きも楽しそうだな~run

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